洞爺湖とうやこ

北海道の南西部に位置する支笏洞爺国立公園のほぼ中心にあり、面積約70km2、約11万年前の巨大噴火によって形成されたカルデラ湖。カルデラ湖では日本で3番目に大きい円形の湖である。湖の中央部には溶岩円頂丘*の中島(大島、観音島、弁天島、饅頭島)が浮かび、いずれもミズナラ、イタヤカエデなどの広葉樹林で覆われており、中島にはエゾシカ40頭ほどが確認されている。湖岸には洞爺湖温泉、壮瞥温泉、とうや湖ぐるっと彫刻公園などの様々な観光施設があり、湖畔公園も周囲に数多く配置されている。また周辺には有珠山、昭和新山、昭和新山熊牧場など見どころも多い。
 この地域は道内でも温暖な気候のため洞爺湖は不凍湖の北限となっていおり、年間を通じスポーツイベントが多く開催されている。
 名前の由来はアイヌ語のトーヤで、湖の丘、湖の北岸などの意味という
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みどころ

支笏湖のたくましさ、荒々しさに対し、洞爺湖の周囲は緑深いなだらかな丘陵で美しく優美さを湛えている。湖の中央に浮かぶ中島が緑の影を湖面に映し、中島を背景にして行き交う遊覧船の航跡が印象的である。また湖上から北側遠方の後方羊蹄山もアクセントとなりその風景も美しい。
 洞爺湖を俯瞰するにはサイロ展望台、有珠山山頂展望台、壮瞥公園からがお勧めであり、午前中は南側の有珠山や東側の壮瞥公園、午後は西側のサイロ展望台からが中島が美しく見える。
 洞爺湖畔には「とうや湖ぐるっと彫刻公園」が湖を囲んでおり、人と自然がふれあえる野外彫刻公園として国内外56人58基の彫刻作品が設置されている。これらに加え有珠山噴火記念公園をはじめ各種公園や広場が数多く、洞爺湖を美しく望める。
 洞爺湖周辺には2000(平成12)年3月の有珠山噴火の爪痕が残り、これらを観察する散策路*がある。これらの散策路以外にも、自然と美しい景観の遊歩道(フットパス)が数多く存在する。
 このように数多くの見どころが洞爺湖周辺にあり、また後方羊蹄山や登別温泉、支笏湖などへの魅力的な観光ルートが形成されている。
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補足情報

*溶岩円頂丘:粘性の高い溶岩からなる釣鐘型をなす火山。噴火によって地表に出たマグマが山腹まで流れず、火口付近に盛り上がって形成された火山地形。
*噴火跡の散策路:噴火被災を受けた公衆浴場やすらぎの家、公営住宅、土石流で流された橋などを間近に見る金比羅火口災害遺構散策路。今も水蒸気を上げる火口や地熱帯、噴石・地殻変動で被災した建物や道路など自然の脅威を見る西山山麓火口散策路など。
関連リンク 洞爺湖観光(洞爺湖町)(WEBサイト)
参考文献 洞爺湖観光(洞爺湖町)(WEBサイト)
壮瞥町のの観光情報サイト(壮瞥町)(WEBサイト)
『La.TOYA』パンフレット 洞爺湖町、壮瞥町他

2024年01月現在

※交通アクセスや料金等に関する情報は、関連リンクをご覧ください。

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