オコタンペ湖おこたんぺこ

支笏湖の北西、恵庭岳の北西麓に位置し、恵庭岳の火山噴出物によりできた堰止湖。深い森に囲まれ、アクセスが困難なことからオンネトー*、東雲湖*と並んで、北海道の秘湖の一つに数えられる神秘の湖。
 周囲約5km、湖面面積はわずか約0.4km2と小さいが、周辺の環境、湖水の色の変化など特色がある。支笏湖より324m高く、エゾマツやトドマツに囲まれて高山湖の感が強い。
 語源はアイヌ語の「オ・コタン・ウン・ペ」が「川下に村がある」を意味し、湖畔の温泉に村があったためと言われている。
 アプローチは、支笏湖北岸から札幌方面の国道453号線の途中、道道78号線に入り約3kmで展望台に到達する。湖畔は国立公園特別保護地区でもあり、立入禁止のため、この展望台から湖を眺めることになる。
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みどころ

鬱蒼と繁る原生林に囲まれており、湖水の色がエメラルドグリーンやコバルトブルーなどに変化して幻想的な美しさがある。 水深の浅さ、湖面の反射、時間変化による太陽光の位置、波による反射、湖面周辺の木々の色の反射など、複数の要素が複雑に絡み合うことで、色の変化が起きているという。
 自然保護のため湖畔には降りることができないが、そのためかえって神秘性が増している。道道78号支笏湖線沿いにある展望台からは、湖の一部が俯瞰できる。
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補足情報

*オンネトー:足寄町、阿寒湖の南西側、雌阿寒だけの西麓にある湖。見る角度によって、澄んだ青、エメラルドグリーン、ダークブルーに色が変わる。
*東雲湖(しののめこ):上士幌町、然別湖の東にある湖。車道はなく徒歩で約1時間かかり、途中の深い森から明るく開かれた東雲湖に到達する。森と明るい湖の対比が感激する要素のひとつ。

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