北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎)ほっかいどうちょうきゅうほんちょうしゃ(あかれんがちょうしゃ)

JR札幌駅の南西約500mに位置し、札幌駅前通りを大通り側に向かう途中、北三条交差点の右西側に銀杏並木越しに赤レンガの旧庁舎が目に入る。
 1888(明治21)年、北海道庁の本庁舎として道庁技師の設計で建てられたレンガ造、ネオ・バロック建築様式の建物。通称「赤れんが庁舎」の名で道民に親しまれている。建物の塔頂部まで高さは33m、現在の11階建てのビルに相当し当時は日本有数の建築物であった。なお「赤れんが庁舎」という呼称は、1968(昭和43)年11月の道の部長会議において、いくつかの案の中から決定されたもの。
 現在リニューアル*工事のため閉館中。令和7年度にリニューアルオープン予定。
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みどころ

銀杏並木から続く正門を入ると池と木立と花壇が、クラシックな庁舎と美しい調和を見せる。庁舎は明治時代の建物で赤レンガ約250万個の堂々たる姿を残しており、特に建物正面の八角塔*が特徴的である。
 札幌駅前通りや旧本庁舎正門から見ると、背景に新しい本庁などの高層ビルが入るため、建設当時の日本有数な高さを感じることができず残念である。写真撮影には、冬期の銀杏並木とともにイルミネーションとライトアップされた姿や、旧本庁舎に接近した場所からがお勧めである。
 周辺エリアには魅力ある場所が多い。大通り公園から札幌市時計台、旧本庁舎、北海道大学植物園、札幌駅まで散策しながら観光でき、札幌市中心部の代表的な美しい景観が楽しめる。
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補足情報

*リニューアル:1985(昭和60)年7月に旧本庁舎内部に開館した道立文書館は、2020(令和2)年2月に現在の江別市文京台の北海道立図書館敷地内に移転した。
*八角塔:旧本庁舎設計時にはなかったが、初代道庁長官岩倉俊道の提案で取り入れられたとも言われている。その後、撤去されたが、1968(昭和43)年に復元された。
関連リンク 北海道庁(WEBサイト)
参考文献 北海道庁(WEBサイト)
ようこそSAPPORO(札幌観光協会)(WEBサイト)
『北海道の歴史散歩』 北海道高等学校日本史教育研究会 山川出版社

2024年01月現在

※交通アクセスや料金等に関する情報は、関連リンクをご覧ください。