新居浜市は、愛知県東部、四国の中央部のくびれた部分の北端に位置する。東は四国中央市、西は西条市、南は高知県大川村、いの町、北は海を介して上島町に接している。赤石山脈の北側、燧灘に面す。総面積の4分の3が山地丘陵で平野部の広がりは少ない。
 JR予讃線、国道11号が通じ、松山自動車道の新居浜インターチェンジがある。航路では新居浜東港と兵庫県神戸市の六甲アイランドフェリーターミナルを結ぶ四国オレンジフェリーの他、新居浜港と新居大島を結ぶ全国でも数少ない市営フェリーが運航している。
 国領川が流れ、上流には別子ラインの渓谷や鹿森ダムがある。南にそびえる笹ヶ峰、市内の西赤石山などの尾根は東に連続して法皇山脈を形成し、西に寒風山、瓶ヶ森へと続き四国の屋根をなしている。 海岸部には御代島などの三つの陸繋島と大島が点在。赤石山系のすぐ北側には海岸が走っており、1,500m以上の連峰が海岸部に近接する日本でも珍しい地形を有する。
 元来、農漁村だったが、1691年(元禄4)の別子銅山開坑以来、工業都市へと発展。別子銅山の開発に端を発して住友系企業が集積。四国屈指の臨海工業都市。
 国指定天然記念物の一宮神社のクスノキ群や国指定重要文化財の「旧広瀬家住宅」をもつ広瀬歴史記念館等の数多くの文化財があり、銅山開発の歴史を知ることができる別子銅山記念館、愛媛県総合科学博物館、あかがねミュージアム等がある。市南側の赤石山系はツガザクラやアカモノ等が自生する全国屈指の高山植物の宝庫。春の「春はこども天国」夏の「にいはま納涼花火大会」、秋の「新居浜太鼓祭り」、冬の「とうどおくり」等四季に応じた行・祭事があり、なかでも「新居浜太鼓祭り」は四国を代表する行事として知られる。

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新居浜太鼓祭りの写真

新居浜太鼓祭り (愛媛県 新居浜市 )

一宮(いつく)神社をはじめ新居浜市内各神社の総合例祭ともいうべき祭り。太鼓台は1台重さ約3t、高さ5.5m、長さ12mという巨大な山車であり、金糸銀糸で飾られた50台以上の太鼓台が市内を練り歩くさまは豪華かつ勇壮で、男まつりの異名もあるほど。地域の伝承によれば、神輿に供奉する山車の一種で信仰を対象とした神輿渡御の際、その列に参...

別子銅山跡の写真

別子銅山跡 (愛媛県 新居浜市 )

別子銅山は、新居浜市(旧別子山村)四国山地の山中に位置しており、足尾・小坂・日立とともに日本の代表的銅山であった。1691(元禄4)年の開坑に始まり、1973(昭和48)年3月の閉山に至るまで283年の歴史を有する。地中深く掘り進められた坑道の延長は約700km、深さは地下1,000mまで掘り続けられ、総産出量は約65万tにものぼり、新居浜市...