新居浜太鼓祭りにいはまたいこまつり

一宮(いつく)神社をはじめ新居浜市内各神社の総合例祭ともいうべき祭り。太鼓台は1台重さ約3t、高さ5.5m、長さ12mという巨大な山車であり、金糸銀糸で飾られた50台以上の太鼓台が市内を練り歩くさまは豪華かつ勇壮で、男まつりの異名もあるほど。地域の伝承によれば、神輿に供奉する山車の一種で信仰を対象とした神輿渡御の際、その列に参加して厳かに供奉し、豊年の秋を感謝して氏神に奉納していたものとされる。
 みどころは複数の太鼓台が一か所に集まり、かき夫の力だけで太鼓台を持ち上げる様を競い合う「かきくらべ」である。「かきくらべ」は、祭り期間中、市内各所で繰り広げられている。JR新居浜駅前の新居浜市総合文化施設(あかがねミュージアム)内の「太鼓ミュージアム」では、市内各地区で実際に運行されている太鼓台の実物が展示されており、写真、ハッピ、のぼりなども併せて展示、紹介されている。新居浜太鼓祭りは四国三大祭りの一つに数えられている。
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みどころ

太鼓台から打ち鳴らされる腹に響く太鼓の音、太鼓台の運行を仕切る指揮者の笛、揃いのハッピに身をつつんだ男衆のかけ声、150人余りの男衆で差し上げられ、澄んだ秋空に舞う新居浜太鼓台の姿は、まさに絢爛豪華、勇壮華麗といったものである。
 太鼓祭り最大の見どころである「かきくらべ」は、祭り期間中、市内各所で繰り広げられている。練り歩く際に取り付けていたタイヤをはずし、早打ちされる太鼓がかき手の男衆を盛り上げる。太鼓に乗った指揮者の絶妙な指示で、太鼓台を肩に担ぎ上げ、さらに「差し上げ」と呼ばれる両手を伸ばして持ち上げる様を競い合う、男衆の力比べ、技比べである。その情熱が観衆にも呼応し、毎年約20万人の観衆を酔わせて止まない魅力ある祭りとして、地域内外の人たちに愛されている。
関連リンク 新居浜市(WEBサイト)
参考文献 新居浜市(WEBサイト)
にいはま紀行(一般社団法人新居浜市観光物産協会)(WEBサイト)

2022年11月現在

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