滝沢市は、岩手県中西部に位置する。奥羽山脈の主要峰の一つである岩手山東麓に位置する。雫石川、北上川が流れる。北は八幡平市、東から南は盛岡市、西は雫石町に接する。
 JR田沢湖線、第三セクターIGRいわて銀河鉄道(旧、JR東北本線)、国道4号、46号、282号のほか、東北自動車道が通じ滝沢インターチェンジ、滝沢中央スマートインターチェンジがある。
 近年は平坦部より民間宅地開発、事業所、大学の立地が進み、都市化が進行。特に東部地域は1998(平成10)年に岩手県立大学が開学し、大学、試験研究機関が集積し、岩手県における研究学園地域を形成している。
 酪農が盛んで小岩井農場や県の肉牛生産公社滝沢牧場などがある。特産はスイカ、リンゴ、イワナ。国道4号沿いに林木育種センターの東北育種場、県農業研究センター畜産研究所などがある。また一本木地区には陸上自衛隊岩手駐屯所がある。
 古くは南部馬の放牧場だった。みちのくの初夏の風物詩チャグチャグ馬コの発祥地。毎年6月第2土曜日には鬼越蒼前神社(旧、駒形神社)で「チャグチャグ馬コ」の行事があり、飾った馬を引いて盛岡市へ繰り出す行列がみられる。馬返し登山口は岩手山の表玄関として知られている。この行事は1978(昭和53)年に選択無形民俗文化財に選択され、チャグチャグ馬コの鈴の音は1996(平成8)年に環境省の「残したい日本の音風景100選」に選出された。

観光資源一覧

岩手山の写真

写真提供:八幡平市

岩手山 (岩手県 滝沢市 / 岩手県 八幡平市 / 岩手県 雫石町 )

盛岡市の北西約22km、十和田八幡平国立公園の南西部に大きくすそ野を広げる成層火山*。那須火山帯*に属し、第四紀に噴出したものといわれる。少なくとも7回の大規模山体崩壊が発生し、その崩壊堆積物が山麓を広く覆っている。山体崩壊の回数は国内の活火山の中で最多である。東西2つの火山群のうち、西岩手の方が古く、その火口原には八ツ...

北上川の写真

写真提供:一般社団法人東北観光推進機構

北上川 (岩手県 滝沢市 / 岩手県 盛岡市 )

北上川は源を岩手県岩手郡岩手町御堂に発し、岩手県の中央をほぼ北から南に流れ、一関市下流の狭窄部を経て宮城県に入り、登米市津山町付近で北上川と旧北上川に分流する。流域には東に北上山地、西に奥羽山脈の高峰が連なり、これらの山地から流入する数多い支川を合わせて北から南に流下する。幹川流路延長約249km(全国第5位)、流域面積...

チャグチャグ馬コの写真

写真提供:一般社団法人東北観光推進機構

チャグチャグ馬コ (岩手県 滝沢市 / 岩手県 盛岡市 )

農作業で農民と苦労を共にする農用馬を慰安する行事で、馬を沢山の鈴が付いた装束で飾り、神社詣をするもの。6月第2土曜日、滝沢市内にある馬の神様を祀る鬼越蒼前神社(おにこしそうぜんじんじゃ)へ詣でた数十頭の馬が、「チャグチャグ」と鈴を鳴らしながら盛岡市の盛岡八幡宮まで約14kmの道のりを約4時間30分かけて行進する。  岩手県内...