東松山市は、埼玉県の中央部、荒川支流の市野川、都機川の流域に位置する。比企丘陵の豊かな緑に囲まれている。
 中心市街地の松山は戦国時代の末期、上杉氏が比企丘陵の一角に松山城を築城したことに始まる。江戸時代は日光脇往還の宿駅で、5と10の日を市日とする市場町も兼ねて繁栄した。明治以後は一時衰微したが、1923(大正12)年、東武鉄道東上線の開通により自動車部品工場が立地し、関連する工業も発達した。1960(昭和35)年代、工業団地が建設されると、宅地化も進んだ。
 農業は、水田農業をはじめ、梨や栗などの果樹園芸、多種多様な野菜生産や畜産が盛んに行われている。
 観光では、桜で有名な「上沼・下沼公園」や「東松山ボタン園」のほか、商売繁昌や開運の御利益があるといわれる「箭弓稲荷神社」、岩殿観音として知られる古刹「正法寺」などがある。
 また、豚のカシラ肉を使った「東松山やきとり」が名物となっている。

観光資源一覧

原爆の図丸木美術館の写真

写真提供:原爆の図丸木美術館

原爆の図丸木美術館 (埼玉県 東松山市 )

森林公園駅から南へ3.5kmほど離れた雑木林の小道を抜けたところに丸木美術館はある。丸木美術館は、広島県出身の丸木位里と北海道出身の俊夫妻が1967(昭和42)年に私財を投じて建てた美術館。  夫妻は原爆投下後の広島の惨状を目の当たりにし、全15部の大作『原爆の図』を夫妻合作で描いた。第1部から第14部は原爆の図丸木美術館に、第15...

日本スリーデーマーチの写真

写真提供:日本スリーデーマーチ実行委員会

日本スリーデーマーチ (埼玉県 東松山市 )

⽇本スリーデーマーチは、例年3⽇間で延べ8万⼈を超える参加者があり、その数は世界第2位、日本最大のウォーキングイベントである。1978(昭和53)年から第2回までは群⾺県新町で⾏なわれたが、3回⽬以降現在まで、ずっと東松⼭市で⾏なわれている。  開催地が東松⼭市に移ってからは、10kmや5kmの短いコースをつくったり、⼩中学校の⼦供...