原爆の図丸木美術館げんばくのずまるきびじゅつかん

森林公園駅から南へ3.5kmほど離れた雑木林の小道を抜けたところに丸木美術館はある。丸木美術館は、広島県出身の丸木位里と北海道出身の俊夫妻が1967(昭和42)年に私財を投じて建てた美術館。
 夫妻は原爆投下後の広島の惨状を目の当たりにし、全15部の大作『原爆の図』を夫妻合作で描いた。第1部から第14部は原爆の図丸木美術館に、第15部は長崎原爆資料館に所蔵されている。本美術館には第14部までの『原爆の図』を中心に、『水俣の図』、『南京大虐殺の図』、『アウシュビッツの図』などを展示している。位里の母丸木スマの絵画も常設展示されている。
 なお、企画展では、『原爆の図』の制作に至るまでのデッサンの数々が展示されることもある。
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みどころ

展示作品には平和の祈りが込められ、見る人の胸を打つ。過去の歴史から学び、社会問題を直視する姿勢をもつための良い機会になるのではないか。
 原爆の図丸木美術館は都幾川を見下ろす場所にあり風光がよい。この地を選んだのは、丸木位里のふるさと、広島県の太田川の風景に似ていたからである。
 来館者数はそれほど多くはないが、「原爆の図」は国内・世界各地で巡回展示をしているので国内外によく知られており、遠方からも訪れる人がある。(溝尾 良隆)
関連リンク 原爆の図丸木美術館(WEBサイト)
参考文献 原爆の図丸木美術館(WEBサイト)

2020年04月現在

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