加須市は、埼玉県の東北部に位置し、北は群馬県板倉町、栃木県栃木市、茨城県古河市に接する。地勢的には関東平野のほぼ中央部を流れる利根川中流域にあり、利根川が運んだ土砂の堆積により形成された平坦地である。
 農業は、県内一の生産量を誇る米をはじめ、梨、いちじく、いちごなどが栽培されている。工業は大利根地区の工業団地を中心に、先端技術産業が進出している。
 2012(平成24)年にラムサール条約湿地に登録された「渡良瀬遊水地」や全国水の郷百選に選ばれた「浮野の里」など随所で豊かな自然が広がる。また、市街地には関東三大不動尊の一つに数えられる「不動ヶ岡不動尊總願寺」、国の重要無形文化財に指定されている「玉敷神社神楽」などがある。
 「手書きこいのぼりのまち」としても知られ、毎年5月3日には利根川河川敷緑地公園で「ジャンボこいのぼり」の遊泳が行われている。
 また、加須市及び周辺地域で生産され食べられている「加須うどん」は、郷土料理としてよく知られている。

観光資源一覧

渡良瀬遊水地の写真

写真提供:国土交通省関東地方整備局利根川上流河川事務所

渡良瀬遊水地 (栃木県 栃木市・小山市・野木町 / 茨城県 古河市 / 群馬県 邑楽郡板倉町 / 埼玉県 加須市 )

栃木、群馬、埼玉、茨城4県の県境にまたがる日本で最大の遊水地であり、渡良瀬川、巴波川、思川に沿って広がり、その洪水流を受け入れることで遊水地周辺の河川水位を下げるとともに、下流へ流す流量を減らし、利根川の氾濫を防止するという治水上の重要な役割を果たしている。  当地は、関東平野で一番の低地で、水がたまりやすい地形であ...

玉敷神社の写真

写真提供:Masao Inomata

玉敷神社 (埼玉県 加須市 )

埼玉県北東部の加須市にあり、延喜式神名帳に名を連ねる古社である。現在より数百m先の正能(しょうのう)地区にあったが、兵火にあって焼失。その後私市(きさいち)城の大手門前に再建されたが、程無く(1627(寛永4)年頃)現在地に移転鎮座した。本殿・幣殿は1816(文化13)年の建築、拝殿は1898(明治31)年の修築、神楽殿は1836(天保7...