観音寺市
印刷する観音寺市は、県西南部に位置し、西は瀬戸内海の燧灘に面し、沖合には伊吹島などの島しょを有している。四国のほぼ中心に位置しており、西讃地域の中心都市となっている。市の中央部に広がる三豊平野には財田川、柞田川などの河川が流れ、河口付近に市街地が形成されている。北部には七宝山などの丘陵地が連なっている。三豊平野にはため池が多数点在し、大きな特色となっている。財田川右岸の琴弾山に市の名前の由来となった名刹観音寺がある。
JR予讃線と国道11号、377号が通じ、高松自動車道の大野原インターチェンジがある。
奈良朝以来の古い歴史を有し、807(大同2)年、弘法大師が神宮寺に聖観音の像を安置して現在の観音寺を称するに至った。
漁業ではエビ、イワシの水揚げが多く、かまぼこ、ちくわ、てんぷら(揚げ物)などの水産加工がある。平野部では稲作のほか、レタス、タマネギなどの野菜の栽培が行われる。丘陵ではミカン栽培も多い。観音寺港沖約10kmの伊吹島は漁業が盛んで、煮干し用のイワシの水揚げが多い。円上島では国指定天然記念物の球状ノーライトを産出している。
観音寺には国指定重要文化財の金堂や釈迦涅槃像のほか仏像や絵画がある。沿岸部は有明浜とよばれる砂浜で、市のシンボルともなっている直径約100mの寛永通宝の銭形が砂でつくられている。琴弾山と有明浜は琴弾公園として国の名勝に指定されている。
観光資源一覧
豊稔池堰堤 (香川県 観音寺市 )
豊稔池は観音寺市大野原町南部の五郷地区、阿讃山脈を分け入る柞田川(くにたがわ)上流にある農業用のため池である。堰堤は長さ145.5m、高さ30.4m、両端部は重力式、中央部は5個のアーチと6個の扶壁(バットレス)からなるマルチプルアーチ式ダムである。建造当時の米国の最新技術を導入しており、現存する同形式のダムの希少性から農業土木...
琴弾公園 (香川県 観音寺市 )
県西部、観音寺市を代表する観光地。標高約59mの琴弾山を中心に、白砂青松が2kmほど続く有明浜に面し、約38.6haの広さを誇る。園内には琴弾八幡宮、四国霊場第68・69番札所の観音寺・神恵院、室町後期の連歌師で俳諧の祖、山崎宗鑑の旧居一夜庵*などの名所旧跡が点在している。琴弾山にはハイキング道やドライブウェイがつけられ、山頂の展望...
さぬき豊浜ちょうさ祭 (香川県 観音寺市 )
観音寺市豊浜町*で10月の第2日曜日を含む金・土・日の3日間に行われる祭礼。五穀豊穣と海上安全、豊漁を祈り、平穏を神に感謝する神事で、地元住民が中心となって伝統をよく受け継いでいる。各地区が誇る23台の「ちょうさ」が御輿のお供として太鼓を鳴らしながら町内を練り歩く。ちょうさとは内部に太鼓が積み込まれた山車(太鼓台)の一種...