片品村
印刷する片品村は、群馬県の北東部に位置し、北は新潟県魚沼市、福島県檜枝岐村、東は栃木県日光市に接する。日光白根山、武尊山、至仏山などの山々が連なり、中央を片品川が、笠科川、小川、塗川と合流しながら南下している。村内の 90%は森林に覆われ、集落は川沿いに形成されている。尾瀬、丸沼、菅沼地域は日光国立公園の一部として指定を受けている。2007(平成19)年には、日光国立公園から尾瀬地域を分割し、新たに「尾瀬国立公園」として指定された。
農業では、トマト、大根、レタスなどの高原野菜が栽培されている。工業では、時計や精密機器、ボタン工場、ミネラルウォーターの工場などが稼働している。
見どころは、高山植物と湿原で全国的に名高い尾瀬国立公園をはじめ、武尊山、白根山などの日本百名山が織りなす山岳景観、丸沼・菅沼の湖水美などである。また、スキー場も整備されている。登山、スキー、キャンプなど年間を通して楽しむことができる。
観光資源一覧
アヤメ平 (群馬県 片品村 )
鳩待峠の東約4km、標高1,900m近い高地に開けた高層湿原*。アヤメ平の名があるがアヤメはなく、葉がアヤメに似ているキンコウカが8月に黄色の花を咲かせる。大小無数の池塘が点在し、かつては地上の楽園と歌われたが、ハイカーに荒らされてしまった。近年、木道以外は立入禁止とし、東京電力*を中心に回復作業を進めてきて、もとの姿を取り...
丸沼・菅沼 (群馬県 片品村 / 栃木県 日光市 )
沼田市からの国道120号線、金精峠トンネル手前約1kmの間に2つ並ぶ湖沼。金精峠側が菅沼で下流に丸沼がある。2つの湖沼は日光白根山の溶岩による堰止湖。 1931(昭和6)年、丸沼と下流の大尻沼との間に東京電力のダムが造られ、丸沼は水位が28m上昇したので、南北1.2km、東西500m、面積0.45km2と広くなった。満水時の標高1,428m...
至仏山 (群馬県 片品村 )
尾瀬の南西にそびえる山で、標高2,228m、燧ケ岳とともに尾瀬を代表するシンボリックで雄大な山。至仏山の名前は渋沢沿いにしか登る道がなく、その「しぶっさわ」から来たのではないかともいわれている。 尾瀬ヶ原から見ると南北の稜線がなだらかな線を描き、ほぼ左右対称の女性的なピラミッド型である。しかし西側は対照的に、岩壁の厳し...
日光白根山 (群馬県 片品村 / 栃木県 日光市 )
金精峠の南西、栃木・群馬両県境にそびえる活火山で標高2,578m、那須火山帯に属する。第3紀に噴出した流紋岩の上に、小規模の火山活動をくり返して、橄欖(かんらん)石や輝石安山岩から成るドーム状の奥白根山ができたといわれる。また奥白根の溶岩が北西に流れて丸沼・菅沼、東に流れて五色沼などの堰止湖を造りだした。 この山の名前は...
尾瀬ヶ原 (群馬県 片品村 / 新潟県 魚沼市 / 福島県 檜枝岐村 )
尾瀬沼の西約4km、至仏山・燧ケ岳・景鶴山・アヤメ平など2,000m級の山々に囲まれた盆地状をなす標高1,400m内外の高地に、東西約6km、南北約2kmにわたって広がる本州最大の湿原で、尾瀬を象徴する存在である。牛首と沼尻川を境に、下田代・中田代・上田代に分かれている。尾瀬ヶ原ははじめ燧岳溶岩流が只見川をせき止めてつくった古尾瀬湖とい...
武尊山 (群馬県 川場村 / 群馬県 みなかみ町 / 群馬県 片品村 )
群馬県北部にそびえるコニーデ型火山*。みなかみ町と片品村、川場村の境界に位置し、標高2,158mの沖武尊が主峰である。 山の名は日本武尊(やまとたけるのみこと)*の故事にちなんでついたといわれ、沖武尊山頂と前武尊に日本武尊の銅像が立っている。北アルプスの穂高岳と「ほたか」の発音がおなじため、上州武尊(じょうしゅうほたか...