富岡市
印刷する富岡市は、群馬県の南西部に位置し、東は関東平野に続く平坦地で、西には上毛三山の一つである妙義山、南には稲含山。北は小高い丘陵地域で、中央を鏑川とその支流である高田川が流れ、河川沿いに集落が形成されている。
近世には中山道脇往還の宿場町、市場町として栄えた。1872(明治5)年日本で最初の官営の富岡製糸場が設けられ、製糸工業都市となった。
なお、「富岡製糸場」は、「田島弥平旧宅(伊勢崎市)」、「高山社跡(藤岡市)」、「荒船風穴(下仁田町)」とともに、「富岡製糸場と絹産業遺産群」として世界文化遺産として登録されている。
1960(昭和35)年代から工業団地が造成され、電気機器、輸送用機器、食品などの工業が行われている。農村部では養鶏、コンニャク栽培、キュウリ、花卉などの施設園芸が盛んである。
上州で最も社格の高いとされる「一之宮貫前神社」や「妙義神社」がある。このほか「群馬県立自然史博物館」、「富岡市立美術博物館・福沢一郎記念美術館」などの文化施設、「群馬サファリパーク」などのレジャー施設がある。
観光資源一覧
一之宮貫前神社 (群馬県 富岡市 )
上州一の宮駅の北西、北は高田川、南は鏑川の清流にはさまれた丘陵上にある。創建は社伝によると現在の社地に社を定めたのが西暦531年とされる。 参道を登りつめると朱塗の大鳥居が立ち、その鳥居をくぐると下りの石段の下に社殿が整然と立ち並ぶ。総漆塗極彩色の本殿は、1635(寛永12)年、江戸幕府第3代徳川家光によって造営されたもの...
富岡製糸場 (群馬県 富岡市 )
富岡市の中心、上信電鉄上州富岡駅の南西部約1kmに位置する、世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」*の中心的な構成資産。 明治維新後、日本の近代化を目指した政府は、外貨獲得のため、生糸の品質改善・生産向上を目指し洋式の繰糸器械を備えた官営の模範工場をつくることを決める。工場建設の基本的な考え方は、「洋式の製糸技術の導入...
妙義山 (群馬県 富岡市 / 群馬県 安中市 / 群馬県 下仁田町 )
群馬県の南西部にあり、赤城山・榛名山とともに上毛三山の一つに数えられている。那須火山帯浅間火山群の一つ。山全体が浸食を受けやすい輝石安山岩と凝灰角礫岩でできているので、石門群や大砲岩などの奇岩が多い。 山は3峰に分かれ、安中市側から白雲山・金洞山・金鶏山と三角形を描くようにそびえる。白雲山は妙義神社の背後にあり、山...
妙義神社 (群馬県 富岡市 )
妙義山の主峰、白雲山(1,104m)の中腹にある。今からおよそ1500年前、宣化天皇の時代に創建されたと伝わる古社。春には参道や神社境内にある樹齢200年余りのしだれ桜が見事である。樹木がうっそうと茂る奥深い境内には、色鮮やかなお堂が立ち並ぶ。 黒漆塗り、権現造り*の本殿をはじめ各社殿とも江戸時代の建築様式の壮麗なもの。また関...