田川市は、福岡県の北東部に位置する、筑豊南東部の中心都市である。三井鉱山などが筑豊屈指の大炭鉱を開発し、黒ダイヤの都として全国にその名を馳せたが、1970(昭和45)年にヤマの灯が消えた。往時を偲ばせるのは、数ケ所のボタ山と炭坑節で有名な2本の煙突だけである。
 寒暖の差が激しい田川盆地では、米・野菜・果樹・花類などの園芸作物や、鶏・牛・豚の畜産業が盛んに行われている。

観光資源一覧

田川市の炭坑節の写真

写真提供:田川市石炭・歴史博物館

田川市の炭坑節 (福岡県 田川市 )

「月が出た出た 月が出た ヨイヨイ」の歌詞で知られる炭坑節。田川市の三井田川炭鉱で、坑内から運び出された炭塊を選り分けるときに歌う選炭唄がルーツで、石炭ブームにのって全国に広がった。歌詞の中の「一山、二山、三山越え」というのは3峰よりなる香春岳を指している。  1932(昭和7)年、最初に「炭坑唄」を収録したのは日東レコ...

風治八幡宮 川渡り神幸祭の写真

写真提供:田川市役所

風治八幡宮 川渡り神幸祭 (福岡県 田川市 )

風治八幡宮の例大祭で、福岡県指定無形民俗文化財第1号に登録された祭り。福岡県五大祭りの一つにも数えられている。  永禄年間(1558~1570年)、伊田村に疫病が流行した折、氏神である風治八幡宮に終息を祈願、成就のお礼に幟山笠を奉納したことが起源とされる。  神輿2基と、各町内から出る幟山笠が彦山川を渡るさまが人気で、毎年多...