座間味村は、那覇市から西へおよそ40kmの東シナ海に浮かぶ亜熱帯の島々『慶良間諸島』の西半分の島々からなる離島村である。座間味島、阿嘉島、屋嘉比島、安室島、外地島、久場島など約20余りの島が村域となっている。
 座間味島は、琉球王朝時代には、那覇と中国福州を結ぶ交易船の船頭を多く輩出し、さらには沖縄県の鰹漁業を創始するなど、海洋民族としての誇り高い歴史を有する地でもある。また、戦時中は、沖縄戦で米軍が最初に上陸し激戦地となった。
 観光を主産業としており、透明度の高い海と世界屈指の珊瑚礁、数々の熱帯魚に彩られた海中景観で知られる。座間味島、阿嘉島、慶留間島の3つの有人島はいずれも亜熱帯の森に覆われ、天然記念物ケラマジカが生息している。冬季の村海域にはザトウクジラの群れが繁殖と子育てのために訪れる。

観光資源一覧

古座間味ビーチ(座間味島)の写真

古座間味ビーチ(座間味島) (沖縄県 座間味村 )

座間味島を代表するビーチ。座間味港から徒歩約20分。島の東側、集落から続く道を下り、アダンや琉球松の林を抜けると古座間味ビーチが現われる。砂浜はゆるく弧を描きながら900m近く続き、澄み切った青い海の先には、渡嘉敷島、安室島が眺められる。少し泳げばサンゴの根があり、スノーケリングを楽しむこともできる。  パラソルやビーチ...

座間味のクジラの写真

写真提供:座間味村ホエールウォッチング協会

座間味のクジラ (沖縄県 座間味村 )

1960年代前半まで捕鯨の漁場であった座間味村周辺の海で、再びクジラが目撃されたのが1985(昭和60)年。徐々に頭数が増え、現在は毎年1月から3月末頃まで、座間味島周辺の海にザトウクジラがやってくるようになった。温暖で島影が多いので、波静かなこの海でクジラたちは繁殖活動を行い、やがて子クジラに体力がつく4月頃、エサが多い北の海...

慶良間諸島の海の写真

写真提供:垂見健吾

慶良間諸島の海 (沖縄県 渡嘉敷村 / 沖縄県 座間味村 )

沖縄本島の西、約30kmの海に広がる約20の島々が慶良間諸島。有人島には渡嘉敷島(渡嘉敷村)、座間味島、阿嘉島、慶留間島(以上、座間味村)があり、その他は無人島である。これらの島の大部分には山があり、海岸線はギザギザして複雑だ。これは山地が沈んだ島である証。200万年~150万年前、琉球列島が中国大陸と陸続きだった時代に、その...

嘉比島の写真

嘉比島 (沖縄県 座間味村 )

座間味島阿真ビーチの約1km沖にある小さな無人島。周囲は1.5kmほどで、島の大部分が砂浜と、そこから立ち上がる砂丘でできており、砂丘の背後にソテツやアダンなどの植物が生えている。最高標高は51m。座間味島に向かって広がる砂浜は面積があり、美しい貝殻やサンゴのカケラが多い。砂はサラサラのパウダーサンド。  座間味港から渡船を依...

安室島の写真

安室島 (沖縄県 座間味村 )

座間味島の座間味地区の南、約1.3km沖にある無人島。座間味島から渡船を依頼する。周囲は約5.2kmあり、座間味島の沖に並ぶ3つの無人島の中で最大。島の東側に泳ぐのに適した白砂の浜がある。

安慶名敷島の写真

安慶名敷島 (沖縄県 座間味村 )

座間味島と向かい合うように並ぶ3つの無人島の真ん中にあるのが安慶名敷島。周囲約2.1km。座間味港の目の前にあり、座間味島に向かって真っ白な砂浜が、まるで舌を出すように延びている。そこに上陸して砂丘を上がると、草原が広がっている。  座間味島の人々に一番なじみのある無人島で、旧暦3月3日の「浜下り」の日に、ここに渡って潮干...

北浜(阿嘉島)の写真

北浜(阿嘉島) (沖縄県 座間味村 )

座間味村に属す有人島の中で2番目に大きな島が阿嘉島。この島の北東側に約1km続く浜がニシバマ(北浜)だ。安室島、安慶名敷島、嘉比島が連なる慶良間諸島の内海に向面して、自然のままの白砂の浜が続いている。背後はアダンの林。海底は白い砂地が続き、100mほど沖に泳ぐと、スキューバダイビングのポイントにもなるサンゴの根が広がってい...