大田原市
印刷する大田原市は、栃木県の北東部に位置し、那須塩原市、さくら市、矢板市、那須郡那須町、那珂川町、茨城県大子町、福島県棚倉町に接する。JR東北本線(宇都宮線)が通じ、国道4号、294号、400号、461号が通る。
中心集落の大田原は那珂川水系の箒川、蛇尾川のつくる那須野原扇状地の扇端部湧水帯に位置する。戦国時代末期にこの扇端地域の開発拠点として大田原氏により大田原城の築城をみた。近世を通じ、大田原藩(1万1,000石)の城下町、市場町として、また奥州街道の宿場町として栄えてきた。
市内の佐久山は、近世、陣屋町で、宿場町として栄えた所。主産業は稲作を中心とした農業で、大麦、ウド、トウガラシ栽培は有名である。そのほか、酪農、農産物加工の食料品工業や機械工業も行われ、漬物、羊かんなどの名産品もある。
観光面では、東部には八溝山系の山並が連なり、八溝山一帯は県立自然公園となっている。湯津上にある笠石神社の那須国造碑(国宝)や、那須与一の墓、大田原城跡がある。城鍬舞、正浄寺の雅楽は県の無形民俗文化財に指定されている。北部の羽田沼と南部の琵琶沼はハクチョウの飛来地として知られている。
観光資源一覧
侍塚古墳群 (栃木県 大田原市 )
大田原市南部の湯津上地区に11基の古墳が集まる。中でも国道294号沿い東側に下侍塚古墳、さらに約800m南下したところにある上侍塚古墳は、いずれも国指定史跡となっている。 4~5世紀ごろの古墳で、上侍塚は全長114m、下侍塚は全長84mある。近くにある那須国造碑に刻まれた人物の墓を解明するために、1692(元禄5)年、徳川光圀により両古...
大雄寺 (栃木県 大田原市 )
曹洞宗の禅寺、黒羽藩主大関家の菩提寺であった大雄寺は、大田原市余瀬の白旗城北東端に1404(応永11)年に創建されたが、大関高増による黒羽移城とともに現在の地に移された。境内には大関家代々の墓地もある。 本堂・坐禅堂・庫裏・総門・廻廊・御霊屋・鐘楼の七堂伽藍が完備し、本尊は木造釈迦如来坐像である。茅葺の伽藍は、室町時代...
栃木県なかがわ水遊園 (栃木県 大田原市 )
鮎が遡上する清流、那珂川の豊かな水に親しみ、水生生物と触れ合うことができる、栃木県唯一の水族館。 園内は、那珂川とアマゾン川に棲む魚たちの展示を中心とした展示ゾーンと、さまざまな体験メニューを楽しめる体験ゾーンとがある。 おもしろ魚館には、約330種、2万匹の魚が展示されている。那珂川ゾーンでは、那珂川の源流から下...