東温市
印刷する東温市は、愛媛県の中央部に広がる松山平野の東部にあり、北西部は松山市に隣接。北東は今治市、西条市と接する。北東端の東三方ヶ森の麓を水源とする重信川、表川、滑川等の河川が流れる。東に石鎚山地、南に皿ヶ嶺連峰、北に高縄山塊を臨み、三方を山間部と水と西部の松山平野に向かって広がる扇状地等から形成される。
伊予鉄道横河原線が通る。国道は11号、494号が通じるほか、四国縦貫自動車道(松山自動車道)川内インターチェンジが設置されている。
歴史は古く、松山平野の東端にあたる北方の宝泉で銅矛が出土。南隣の南方にある川上神社古墳は方墳で、横穴式石室の玄室の壁には県下最大級の一枚石が使われ、金銅装の鞍金具など馬具類が豊富に出土している。江戸時代はほぼ松山藩領で、松山から讃岐に向かう金毘羅道が通り、松瀬川には伝馬屋や商家が立ち並んで賑わった。近年は県都松山市のベッドタウンという立地条件に恵まれ、住宅化や流通、製造業等の企業進出が進む。1973(昭和48)年には愛媛大学医学部が開設された。
主要産業は林業と農業。米、裸麦、タマネギ、ミカン、イチゴや花卉等を栽培。特に裸麦は全国有数の産地である。また、重信工業団地が立地する他、愛媛大学医学部設置により教育施設、医療・福祉施設も数多く設置され、国立病院機構愛媛医療センターがある。
南部は皿ヶ嶺連峰県立自然公園に含まれ景勝地にも恵まれ、天然温泉や桜の名所もある。西日本初となる常設劇場 である「坊っちゃん劇場」がある。
観光資源一覧
白猪の滝 (愛媛県 東温市 )
皿ヶ嶺連峰県立自然公園の中にある高さ96mの白猪の滝は三段の滝で、重信川の上流の表川白猪越の渓にかかり、その落下する姿は、まさに自然の偉大さを感じさせる。 四季折々にいろいろな顔を見せる白猪の滝は、春は新緑に萌え、初夏は清涼感溢れる避暑地として、秋は滝を取り巻く木々が錦に染まり、そして冬は幻想的で滝全体が凍結し、まるで...
皿ヶ嶺 (愛媛県 東温市 / 愛媛県 久万高原町 )
皿ヶ嶺は石鎚山系の西部に位置し、皿ヶ嶺連峰県立自然公園に指定されている。山名は山頂の近くに皿のような平坦地があることに由来しており、標高は1,271mである。動植物の宝庫といわれており、特に、山野草の宝庫で四季折々の植物を観賞できる。山頂から、久万高原町や石鎚連峰を望むことができる。 山麓から中腹までは自動車で通行可能...