遠野市
印刷する遠野市は、岩手県中央部、早池峰山、六角牛山、石上山に囲まれた北上高地の中央に位置する。東は釜石市と大槌町、南は奥州市と住田町、西は花巻市、北は宮古市に接している。
JR釜石線、国道107号、283号、340号、396号が通じ、東北横断自動車道釜石秋田線の宮守、遠野の各インターチェンジがある。
1189(文治5)年、源頼朝の奥州征伐後、阿曽沼氏の所領となり、1627(寛永4)年の阿曽沼氏没落後は八戸の南部直栄が統治。1万3,000石の小城下町となった。また、内陸と沿岸を結ぶ遠野街道の宿場町として繁栄した。古くから馬産地で、遠野の馬市は全国的にも知られた。
酪農業が発展。他、稲作、タバコ・ホップ栽培や林業も盛ん。
柳田国男の『遠野物語』で知られた「民話、伝説のふるさと」。遠野の自然と生活を紹介する市立博物館、日本一の高さをもつ木造十一面観音のある福泉寺などがある。伝承園にある18世紀中ごろの曲屋である旧菊池家住宅は国の重要文化財。9月の遠野秋祭では、鹿踊や田植踊などの郷土芸能が行われる。
観光資源一覧

写真提供:住田町観光協会
種山ヶ原 (岩手県 住田町 / 岩手県 遠野市 )
種山ヶ原は、岩手県奥州市、気仙郡住田町、遠野市にまたがる物見山(種山)を頂点とした標高600~870mに位置した高原地帯である。北上高地の南西部の東西11km、南北20kmに及ぶ平原状の山で、物見山・大森山・立石などを総称して別名「種山高原」とも呼ぶ。緩やかな稜線の準平原地形と冷涼な気候から、藩政時代から馬の放牧地として利用され、...

写真提供:花巻市
早池峰山 (岩手県 花巻市 / 岩手県 宮古市 / 岩手県 遠野市 )
早池峰山は標高1,917mの山で、山頂は花巻市、宮古市、遠野市の3つの市の境界となっている。北上山地の最高峰で、東に剣ヶ峰、西に中岳・鶏頭山・毛無森へと1,500m前後の山稜が続き、全長は東西16kmにわたっている。 北上山地は、早池峰山を境に北部と南部に分かれ、その成り立ちは異なる。北部北上山地は、古生代石炭紀と中生代ジュラ紀の...

写真提供:一般社団法人東北観光推進機構
宮守川橋梁(めがね橋) (岩手県 遠野市 )
遠野市内、JR釜石線の宮守駅から徒歩約10分、JR釜石線の宮守駅と柏木平駅の間にある。アーチ状のコンクリート製の橋で、特徴的な形状から通称「めがね橋」とよばれている。岩手軽便鉄道が花巻から仙人峠間を走る狭軌鉄道として、1915(大正4)年に開通、1943(昭和18)年に改修されて現在の橋となった。旧橋の橋柱の一部が遺構として残ってい...

写真提供:一般社団法人東北観光推進機構
遠野ふるさと村 (岩手県 遠野市 )
JR釜石線遠野駅から北へ約7km。遠野ふるさと村には、江戸中期から明治中期にかけて造られた茅葺屋根の曲り家(南部曲り家)がそのままの形で移築され、小川が流れ水車がまわり、田畑があり、炭焼き小屋がありと、遠野の昔ながらの集落が再現されている。 南部曲り家は、母屋と厩(馬屋)がL字形に一体化した建造物で、18世紀前半・中期に...