宮古市
印刷する宮古市は、岩手県中東部、三陸海岸の宮古湾に臨む水産都市。市の南西に早池峰山がそびえる。東は重茂半島が太平洋の荒波をさえぎって宮古湾を形成。沿岸部は三陸復興国立公園、山間部は早池峰国定公園となっている。西は盛岡市、南は花巻市、遠野市、山田町、北は岩泉町に接している。
JR山田線、三陸鉄道リアス線、国道45号、106号、340号、三陸自動車道が通じる。
鎌倉時代は閉伊氏、室町時代以降は南部氏の支配下にあり、江戸時代は盛岡藩の代官所が置かれた。港町として発展し、江戸・長崎向けの海産物の積荷港、また北海道松前への中継港だった。
宮古港は臨海工業地を形成、1951(昭和26)年に重要港湾に指定されている。左岸の鍬ヶ崎漁港はサケ・マスなどの水揚げ量が県下有数で、製氷、冷凍施設も整い水産加工も盛ん。南部の津軽石川は南部鼻曲りサケの漁獲で知られる。北部の崎山地区は畑作地帯で野菜・果樹栽培が行われる。西部の川井地区は高原野菜の栽培が盛んで、夏ダイコンの産地指定を受けている。
早池峰山北麓の門馬は早池峰登山道の一つ。海岸一帯は三陸復興国立公園(旧、陸中海岸国立公園)域で、浄土ヶ浜、魹ヶ崎などの景勝地が多く、日出島のクロコシジロウミツバメ繁殖地、崎山の潮吹穴、蝋燭岩は国指定天然記念物。