川崎町
印刷する川崎町は、県南部に位置する。北から東は仙台市、東から南は村田町、南は蔵王町、西は山形県山形市に接する。
国道286号、457号が通る。また、山形自動車道が通じ、宮城川崎インターチェンジ、笹谷インターチェンジがある。電車は通っておらず、一般路線バスや町民バス、高速バス路線が運航されている。
蔵王連峰の東側に位置し、山岳丘陵地帯と河岸段丘の発達した山間盆地に分かれる。河川は名取川水系に属し、太郎川、北川、前川が釜房湖に流れている。蔵王からの西北風(蔵王おろし)から住宅や農地を守る防風雪林が本町独自の緑の景観となっている。
1948年(昭和23)町制施行。1955年(昭和30)に富岡村の一部を合併。藩政時代には奥州街道宮宿と山形城下を結ぶ笹谷街道が通じ、参勤交代や出羽三山詣で、米穀、紅花運搬などに主要な役割を果たした。
基幹産業である農業は米の他にブロッコリーや玉ねぎなどの野菜や低農薬野菜などを栽培。昨今、食品加工工場や運輸倉庫業の進出がある。
仙台市への水の供給池である釜房ダム(釜房湖)のほとりには国営みちのく杜の湖畔公園がある。蔵王山麓は国定公園に含まれ、青根温泉、峩々温泉がある。滝前不動のフジは国の天然記念物。また、みやぎ蔵王セントメリースキー場などがある。神明神社の祭典、神明神楽、本砂金鹿踊り、支倉常長踊りなどの伝統行事のほか、かわさき夏祭り花火大会、古賀政男顕彰会、みちのく川崎花火フェスタなどがひらかれる。特産に初コラータ、草木染め、川崎そば、こんにゃく、銀杏、かわさきべこ串など。
観光資源一覧
蔵王山 (山形県 上山市 / 宮城県 川崎町 )
奥羽山脈の南部に位置し、山形・宮城両県にまたがる南北約30kmの火山群の総称である。蔵王山という固有の山はなく、最高峰の熊野岳*をはじめとする多くの峰の連なりであり、蔵王連峰ともいう。那須火山帯に属し、旧火山群の南蔵王と新火山群の中央・北蔵王*に分けることができる。古来、刈田嶺(かつたみね)と呼ばれていたが、天武天皇の...