臼杵市は、大分県の東南部に位置し、豊予海峡方面へ楕円状に細長く延びた地形で、東は豊後水道に面した臼杵湾に臨み、南西部は鎮南山・姫岳など比較的険しい山稜が津久見市、佐伯市と接している。
 1563(永禄6)年に大友宗麟が臼杵城を築城して以来城下町として栄え、今も往時の面影を偲ばせる町なみが残されている。国宝の臼杵石仏が有名であり、産業ではしょう油・造船などの商・工業が盛んである。

観光資源一覧

臼杵石仏の写真

写真提供:臼杵石仏事務所

臼杵石仏 (大分県 臼杵市 )

凝灰岩の岩壁に刻まれた磨崖石仏。平安時代後期から鎌倉時代にかけて彫刻されたと言われる。その規模と数、また彫刻の質の高さにおいて、わが国を代表する石仏群であり、1995(平成7)年6月15日には磨崖仏では全国初、彫刻としても九州初の国宝に指定。61体ある中、59体が国宝となった。石仏群は4群に分かれ、地名によって、ホキ石仏第1群(...

風連鍾乳洞の写真

風連鍾乳洞 (大分県 臼杵市 )

大野川支流、野津川北岸にある。1926(大正15)年2月14日に発見された国指定の天然記念物。洞の奥行きは500m、閉塞型の鍾乳洞で外気の侵入が少なく、風化作用の影響をあまり受けなかったため、記念物は光沢がよく、均整のとれた美しい形で成長。純白に近いのが特色とされる。

臼杵城跡の写真

臼杵城跡 (大分県 臼杵市 )

1562(永禄5)年から翌年にかけて大友宗麟*によって築かれたという説が有力である。この城が臼杵湾に浮かぶ丹生島に築城されたことから別名・丹生島城、また、島の形が亀の姿に似ていたことから、亀城とも呼ばれていた。宗麟の築城以降、江戸時代に稲葉氏が入国するまでの間に、島の東端部に本丸が、その西側には空堀をはさんで二の丸が築か...