別海町は、道東部にあり、南は根室市、浜中町、南西は厚岸町、西は標茶町、北は中標津町、標津町と接している。東はオホーツク海、根室海峡に面する。
 国道243号、244号、272号が通じる。
 東部には日本最大の砂嘴である野付半島、南部には風蓮湖があり、3市町にまたがって野付風蓮道立自然公園を形成。周辺に火山性湖沼が多く、火山灰の層が広 く厚く積もった台地となっている。西別川が町内を流れる。また、南の町境を風連川が流れ、風連湖にそそぐ。町域面積1319.63km2(風蓮湖を除く)は町として全国第3位の広さである。
 1971年(昭和46)町制施行。町名は町最大の河川である西別川の河口が大きく曲がっていることから、アイヌ語の「川の折れ曲がっている」を意味する「ペッ・カイエ」から転化したもの。元禄年間(1688~1704)から漁業で開け、松前藩の「場所」が置かれた。1869年(明治2)本州からの90余人の入植者により開拓が始まった。
 1957年(昭和32)以来のパイロットファームで酪農化が進行。漁業はサケ漁や野付湾でのエビ、ホタテ漁などが行われる。乳製品・水産物加工の食品工場も多い。
 砂嘴の野付半島、ハクチョウが飛来する尾岱沼(野付湾)や風蓮湖などがあり、野付風蓮道立自然公園に指定されている。「風蓮湖・春国岱」「野付半島・野付湾」は森林部・草地・塩性湿原・干潟と多種多様な自然環境を合わせ持ち、動 植物、特に鳥類の生息地として、また渡り鳥の中継地点となっており、2005年(平成17)にラムサール条約登録湿地となった。

観光資源一覧