武雄市は、佐賀県の西部に位置し、市域は武雄盆地と周囲の第三紀層丘陵にまたがる。盆地の中央部を東西にJR佐世保線が走り、市の東から南西へ長崎自動車道が走り西九州道路も接続している。
 町の中心には開湯以来1300年経つ武雄温泉があり、現在の武雄は温泉と宿場町の発展により築かれた。江戸時代には、長崎街道の宿場町として栄え、宮本武蔵やシーボルト、伊達政宗や伊能忠敬などが入浴した記録も残されている。武雄温泉には日本銀行などの設計を行った辰野金吾設計の楼門があり国の重要文化財に指定されている。
 文録・慶長の役の時、武雄領主に同行した陶工たちによって焼き始められた「武雄焼」は、現在、市内には90数ヶ所の窯元があり、多様な作品が生み出されている。

観光資源一覧

武雄温泉の大衆浴場の写真

写真提供:武雄温泉(株)

武雄温泉の大衆浴場 (佐賀県 武雄市 )

温泉駅の西方、蓬莱山麓に湧く武雄温泉は「肥前風土記」にも登場し、神功皇后が三韓出兵の折に湯浴みしたと伝わる古湯。湯は弱アルカリ単純泉で、疲労回復・神経痛・筋肉痛・関節痛などに効能があるという。温泉街の中心には竜宮城のような朱塗の楼門が立ち、ひときわ目を引く。設計は東京駅舎などを手がけた辰野金吾で、国の重要文化財に指...

御船山のツツジの写真

御船山のツツジ (佐賀県 武雄市 )

御船山の南西麓にある。鍋島家の別荘跡で、その庭園は第28代藩主茂義が1852(嘉永5)年に京都より絵師を招いて計画を書かせ、3年の歳月を費して造園した。桜・ツツジ・藤・シャクナゲなどが見られる。ことに5万株(20万本)もあるツツジがピンクや白い花をつける4月末から5月にかけてがみごと。

川古のオオクスの写真

川古のオオクス (佐賀県 武雄市 )

市の北、若木町川古の日子神社にある。樹齢3,000年以上といわれ、樹高25m、根回り33m、枝張りは東西・南北27mもある巨木。幹の空洞に稲荷を祭る。国の天然記念物。