到津の森公園いとうづのもりこうえん

JR小倉駅の南西4kmにある北九州市を代表する遊園地。前身は西日本鉄道が経営していた「到津遊園」。2000(平成12)年に経営悪化のため閉園したが、市民から閉園を惜しむ多くの声が集まり、2002(平成14)年に北九州市が経営を引き継ぐ形でリニューアルオープンした。緑の多い約10万6,000m2の園内には、約100種500頭羽の動物たちが暮らす。
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みどころ

動物の生息地に近い環境を整え、元来の生態に近い状況で見学できるのが特徴である。檻や柵などを極力減らした展示で、人と動物の距離が非常に近く感じられる。エサやりも楽しく、ヤギやニホンザル、アライグマなどのほか、ゾウにも直接エサをあげられるのが面白い。アミメキリンを頭の高さで見学できるなど、見せ方に工夫がある。
 また、北九州市民との関わりが深いことでも有名だ。到津遊園閉園後に52団体、計約26万人から存続の要望が集まるなど、市民に深く愛されている。到津の森公園として開園後も、動物サポーターや友の会制度により集まった多額の寄付がエサ代などに活用されたり、園内の清掃やエサの準備など園内活動の一部は、森の仲間たちと呼ばれるボランティアが行ったりしており、市民との結びつきがとても強い。