新川田篭の町並みにいかわたごもりのまちなみ

筑後川の支流の一つである隈上川沿いの谷筋に広がる集落。川水を、水路を使って利用し、石垣で造成した棚田で稲作を営んでいる。上から見ると棟がコの字型をした「くど造り」と呼ばれる形式の民家・平川家住宅*を代表とした寄棟造の茅葺きの主屋など、昔ながらの建築が残り、かつての農村景観を今に伝えている。
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みどころ

JRうきは駅近くから、県道106号を耳納連山の山間部に向かってしばらく進んでいくと、合所ダムが現れる。新川田篭エリアはさらに奥だが、この辺りから隈上川沿いの美しい石積みの棚田景観が現れ始めるので、ドライブが楽しい。
 新川田篭は、国指定重要文化財の平川家住宅があるエリアで、川に沿うように広がる茅葺き屋根の風景と棚田などが織りなす農村集落の風景は、昔懐かしい古き良き日本を感じさせてくれる。田植えが終わった6月や米の収穫を迎える秋に風景は彩りを増すので、できればそういった時期に訪れたい。
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補足情報

*平川家住宅:うきは駅の北西10kmにある。江戸時代中期に建てられた「くど造り」農家で、屋根の型が「クド」に似ていることからこの名がある。主屋と土間の2棟をコの字につなぎ、更に納屋につながる構造で、台風に対する工夫がなされている屋根が特徴。内部にはかまどや穴倉貯蔵庫、湯あみ場などが保存され、古民具類も展示されている。