石人山古墳せきじんさんこふん

八女市と広川町にまたがる八女丘陵には大小約300基の古墳がある。これらの古墳群のうち代表的な石人山、岩戸山、乗場、善蔵塚、弘化谷、丸山塚、丸山、茶臼塚の八基が八女古墳群として1978(昭和53)年史跡に指定された。
 その中の一つ石人山古墳は、長峰丘陵の一部を利用し5世紀前半代に築造された八女地方最古の前方後円墳。最古期の装飾古墳としても有名。横穴式石室に安置された家形石棺外面には重圏文(二重丸の文様)と直弧文などが浮き彫りされている。
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みどころ

石人山古墳は鬱蒼とした森の中にある。石人山・弘化谷古墳公園として整備され、緑の中を歩けるように整備され、散策が気持ちいい。墳丘を登ったところには、石室入口を背にして一体の武装石人が立ち、厳かな雰囲気を感じられる。石室には鍵がかかっているが、外からは見学可能で、実物を間近で見られることも評価が高い。ちなみに被葬者は、推測の域を出ないが、6世紀に北九州に威を張った築紫君磐井の数代前の人物とされ、ロマンも感じられる。
 同敷地内には広川町古墳公園資料館があり、石人山古墳や、近くにある弘化谷古墳に関する資料展示もあり、見学すればより学びが深まる。
関連リンク 広川町(WEBサイト)
参考文献 広川町(WEBサイト)
岩戸山歴史文化交流館(WEBサイト)

2020年04月現在

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