足摺岬あしずりみさき

高知西南交通バス「足摺岬」下車。土佐清水市街から車で約20分。四国最南端の岬であり、足摺宇和海国立公園の中核的景勝地である。足摺岬の断崖にたつ国内最大級の灯台は高さ18m。1914(大正3)年の点灯。
 バスの停留所は第38番札所、金剛福寺*(手前の駐車場)にあり、県道27号道路を挟んで食堂、喫茶店などの建物が軒を並べている。南に進むとトイレと無料駐車場があり、足摺岬先端広場の入り口へ続いている。
 広場入り口には、四国最南端の碑があり、その向こうに中浜万次郎(ジョン万次郎)像が建てられている。広場には観光案内所があり、また周辺を散策できる遊歩道が続いている。遊歩道の先には、太平洋が270度眺められる展望台があり、展望台からは、足摺岬灯台や天狗の鼻を見られる(展望台は天狗の鼻側にもある)。足摺岬周辺には亜熱帯植物やヤブツバキ、リンゴツバキなどの広葉樹林が広がっており、遊歩道には「ツバキのトンネル」ができる。そのため、足摺岬は「つばきの岬」ともいわれており、2月から3月上旬にかけては、約6万本のヤブツバキが見ごろを向かえる。
 そのほか、間近まで行ける高さ16mの白山洞門は高知県指定文化財であり、「弘法大師の七不思議」といわれる伝説ゆかりの地点もこの遊歩道にある。土佐清水市観光協会のおすすめコースはこの付近の散策を2時間程度としている。
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みどころ

灯台も含めた景観。白山洞門は容易に近づける場所にあり、海蝕による洞窟や洞門の中で最大の高さ16m、幅17mで国内最大級の花崗岩洞門である。半島西岸の臼碆(うすばえ)の潮目を含む花崗岩海岸段丘の断崖景観もみどころ。ヤブツバキは足摺半島全体で約15万本、岬先端部では約6万本という。
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補足情報

*金剛福寺:足摺岬突端部一帯は金剛福寺の敷地。
関連リンク 土佐清水市(WEBサイト)
参考文献 土佐清水市(WEBサイト)
土佐清水市観光協会(一般社団法人土佐清水市観光協会)(WEBサイト)
四国森林管理局(四万十森林管理署)(WEBサイト)
月刊『土佐』(特集:足摺岬)1989.第41号

2023年04月現在

※交通アクセスや料金等に関する情報は、関連リンクをご覧ください。

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