大洲のいもたきおおずのいもたき

「大洲のいもたき」とは、藩政時代から伝わる里芋などのブツ切りを、鉄鍋で煮込む郷土料理のことである。粘り気が強くホクホクとした食感の里芋、鶏肉を中心に、乾しいたけ、こんにゃく等を入れて煮込んだ、醤油ベースのほんのり甘い味が特徴となっている。
 「大洲のいもたき」の歴史は、農民が集まる行事「お籠もり」から始まり、農民が里芋を河原へ持ち寄り、出汁で炊き食べながら相談事をする素朴な親睦融和の風習から始まったとされ、現在でも大洲の故郷の味として根付いている。
 この素朴な親睦融和の風習を現代でも楽しんでいただこうと、1966(昭和41)年から観光事業化されている。
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みどころ

肱川の肥沃な土壌が育んだ地元の里芋を食材にした「大洲のいもたき」は、約300年の伝統を持ち、愛媛県内では「大洲のいもたき」を発祥地として、県内各地に「いもたき」が伝わっている。
 大洲の故郷の味として根付いており、肱川の河原で8月下旬から10月下旬までの夕方に行われ、多くの人々が秋の風物詩を楽しんでいる。
 
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補足情報

*大洲のいもたきは、山形県中山町、島根県津和野町とともに「日本三大芋煮」と称し、2014(平成26)年から3市町で連携し、PRイベントや情報発信等を行っている。
関連リンク 大洲市(WEBサイト)
参考文献 大洲市(WEBサイト)
いよ観ネット(一般社団法人愛媛県観光物産協会)(WEBサイト)

2022年11月現在

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