来島海峡の潮流くるしまかいきょうのちょうりゅう

今治市とその沖に位置する大島の間の幅5km弱の海峡。「一に来島、二に鳴門、三とさがって馬関瀬戸(ばかんせと)」とうたわれる海の難所で知られ、鳴門海峡・関門海峡と並ぶ日本三大急潮流の一つである。来島海峡は、1日に平均約1000隻もの船が通る日本有数の交通量の多い海峡で、中水道では最大10ノット(時速約18km)の流れとなって、渦潮や湧潮が発生する。航路の一番狭いところでは、400mしかない。来島は来島村上海賊の本拠地であり、島全体が急流に守られた天然の要塞で、立派な城壁も築かれていた。今も古井戸や桟橋を立てた柱の穴が残されている。
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みどころ

来島海峡の潮流は、急流観潮船に乗船すれば体験することができる。来島海峡の激しい潮の流れは、ラフティングができる川のように激しく、渦潮と波立つ海水の迫力は満点。船のエンジンが止まると、船が流されて行く体験も味わうことができる。
 しまなみ海道今治側の起点となっている糸山公園からは、来島海峡と来島海峡大橋の雄大な姿を間近で見ることができる。海峡と橋、船が織り成す風景は季節や時間によっても様々に変化し、見どころ満点である。
 来島海峡大橋を含むしまなみ海道は、自動車のみならず、自転車、徒歩でも通行することができ、橋の上から来島海峡の潮流を楽しむことができる。