宇和島闘牛うわじまとうぎゅう

宇和島近辺の村々で行われてきた闘牛は、起源は定かではないが、土俵を設け本格的に行われるようになったのは約170年前からといわれる。最も盛んだったのは大正末期から昭和初期で、農閑期やお祭りでは盛大に開催されていた。
 現在では、宇和島市営闘牛場*において、1月2日、5月3日、8月14日、10月第4日曜日の年4回、定期闘牛大会が開かれている。開催当日は、大相撲と同じように前頭から横綱までの好取組がつづけられ、荒々しい巨牛の息づかい、甲高い勢子の声、角と角が激しくぶつかり合う音が館内にこだまする。また、定期大会以外に申し込みの日時に行う観光闘牛もある。
 基本技として、押し・突き・ヒラ・横掛け・寄り込みなどの技があり、闘志を失って逃げた方が負けとなる。
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みどころ

小高い丘の上に建てられたドーム型の闘牛場では、直径20mの土俵上で重さ1t級の牛が激突するのを見ることができる。日本では現在6県9ヶ所で行われている闘牛だが、宇和島闘牛では、試合中、勢子が牛に寄り添い、たくみに牛を操り人牛一体となり試合を繰り広げるのが特徴。出番がくるとリングアナウンサーが「お~い〇〇号を出せよ~い、出せよ。」という独特の呼び出しが放送され、それを合図に土俵に塩が捲かれ、歓声の中を牛が登場する。巨大な二頭の牛が角突き合わせる闘いは凄絶で、手に汗を握る。
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補足情報

*市営闘牛場:宇和島駅の東、天満山の丸山運動公園内にある。吹き抜け方式円型ドームの闘牛場で、1975(昭和50)年完成。大会が開催されていない時は自由に見学できる。
関連リンク 闘牛.com(宇和島闘牛 公式サイト)(WEBサイト)
参考文献 闘牛.com(宇和島闘牛 公式サイト)(WEBサイト)
宇和島(宇和島市役所)(WEBサイト)
『宇和島本』冊子 宇和島市役所

2022年11月現在

※交通アクセスや料金等に関する情報は、関連リンクをご覧ください。