和霊神社・和霊大祭われいじんじゃ・われいたいさい

JR宇和島駅の北にあり、大鳥居*と夏祭りで名高い社。俗に「和霊さま」と呼ばれ、漁業を中心に広く産業の神として、地元の人々はもとより、九州・中国地方にまで知られている。祭神の山家清兵衛公頼(やんべせいべえきんより)は、伊達秀宗の家臣で宇和島藩総奉行として藩政改革に尽くしたが、1620(元和6)年政敵の陰謀で殺害された。その後、この事件に関与した者が相次いで海難や落雷で変死したため、人々は清兵衛の怨霊だと恐れ、その霊を城北の地に祀ったことが始まりである。第二次大戦により焼失したため、現在の社殿はすべて戦後の再建となっている。
 和霊大祭は、毎年7月23日、24日に行われる夏祭り。恨みを残して亡くなった人の霊を鎮める御霊信仰に基づいている。登場する3体の神輿は、市内を巡幸し御旅所祭が終わって港にて「御座船(ござぶね)」に乗り宇和島内港を「海上渡御(とぎょ)」、違う場所にて下船、須賀川の走り込み場所近くにて神輿が川に入り、走り込みが始まり、祭りはフィナーレを迎える。
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みどころ

和霊神社の正面には、太鼓橋のかかった川を挟んで、石造りでは日本一の大きさといわれる大鳥居が空に向かってそびえ立っており、荘厳の一言である。神社前の和霊公園には、懐かしい蒸気機関車や、牛鬼をかたどった噴水などがある。
 祭りの一番の見どころは、最終日に行われる勇壮な「走り込み」で、海を渡った神輿が和霊神社に宮入りするとき、勢い良く走り込んできたことから、走り込みというようになった。会場となる須賀川(すかがわ)には、川面に1本の御神竹が立てられ、両岸は見物客で埋め尽くされる。川面には祭り太鼓が轟き、3体の神輿が乱舞する。やがて神輿は御神竹の周りに集まり、若者たちが御神竹に登り、てっぺんに結ばれた御幣を奪い合って祭りは最高潮を迎える。
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補足情報

*大鳥居:参道正面に立つ。香川県庵治産のアジ石造、高さ12mで、石造の鳥居では日本有数の大きさを誇る。
関連リンク 和霊神社(WEBサイト)
参考文献 和霊神社(WEBサイト)
うわじま観光ガイド(宇和島市観光情報センター)(WEBサイト)
うわじま観光ガイド(宇和島市観光情報センター)(WEBサイト)
『和霊神社』パンフレット

2022年11月現在

※交通アクセスや料金等に関する情報は、関連リンクをご覧ください。