赤間神宮のもっとも重要な神事と祭事。安徳天皇の命日、旧暦の3月24日に平家生き残りの官女が、安徳天皇の陵に詣でたのが始まりといわれ、江戸時代＊には、海の要衝として栄えた下関の遊女たちがそれを引き継ぎ参拝したことから、現在の祭りのクライマックスとなる上臈行列につながったという。現在は、毎年5月2日から3日間、「しものせき海峡まつり」と合わせて行われる。
　5月2日には御陵前祭、平家一門追悼祭（筑前琵琶奉納）などが行われ、5月3日には本殿祭、豊前神楽などの奉納と上臈参拝が催される。なお、上臈行列は市内各所でも披露される。最終日の5月4日には本殿祭、出御祭、御神幸祭行列、御旅所祭、還御祭などが執り行われる。
　また、同時に開催される「しものせき海峡祭り」では「源平武者行列」「八丁浜総踊り」などの多彩なイベントが市内各所で展開される。