＊1 指月山：萩市の北西端にある日本海に突出した標高143ｍ、花崗岩からなる円錐形の山。萩城は、指月山の山麓に平城と山頂に山城を築いた平山城となっていた。対島暖流の影響をうけ、中国地方では珍しく暖地性原生林の植相の面影を残す。シイノキ・タブノキ・クロガネモチ・カゴノキ・イスノキ・クスノキなどの大木が茂り、サザンカの自生北限でもある。
＊2 毛利輝元：1553（天文22）～1625（寛永2）年。元就の孫、隆元の長男。豊臣秀吉から112万石の知行目録をうけ、五大老に列したが、関ヶ原の戦いで西軍の盟主となって敗れたため、周防・長門2国に減封され、萩に築城し、広島から移った。隠居したものの、藩政の実権は握っていた。
＊3 13代：輝元は萩に移封される際に隠居したため、萩藩主あるいは萩城主の初代は息子の秀就（1595-1651年）とされており、13代敬親が山口に本拠地を移すまで、同城で続くことになる。
＊4 庭園（東園跡）：二の丸にあった回遊式庭園。6代藩主宗広（1717～1751年）がこの地に古くからあった池を浚渫し、作庭し、東園とした。
＊5 花江茶亭：自在庵とも呼ぶ。萩（長州）藩最後藩主の13代敬親（たかちか　1819～1871年）が別邸花江（はなのえ）御殿内に造った茶室を移築。平屋建て、入母屋造の茅葺で、4畳半と3畳からなる。
＊6 梨羽家茶室：毛利家の重臣・梨羽家の別邸茶室。萩市内の梨羽氏別邸にあったものを明治時代に移築。