足立美術館
JR山陰本線安来駅より南西へ約8kmに所在し、1970(昭和45)年に郷土出身の実業家・足立全康*氏が収集した日本画や陶芸を中心とした美術館である。横山大観*をはじめ、竹内栖鳳、川合玉堂、上村松園、橋本関雪など近代から現代の日本画壇の巨匠たちの作品を所蔵している。開館50周年を記念し完成した「魯山人館」*では、常時120点の北大路魯山人の作品を展示する。
日本一*の庭園と評される日本庭園は5万坪の広さで、背後の山を借景とした雄大なものである。
日本一*の庭園と評される日本庭園は5万坪の広さで、背後の山を借景とした雄大なものである。
みどころ
横山大観のコレクションは120点という点数と、初期から晩年までの名品を収集している点においても日本有数であり、「大観美術館」とも呼ばれる。大観芸術の集大成ともいわれる「山海二十題」(通称「海山十題」)のシリーズは、そのうち8点を所蔵。また、大観の画業の中でも最も絢爛豪華な趣をもつ屛風「紅葉」は、真紅に燃えるモミジと鮮やかな群青の川の流れ、プラチナで表された霞が目を引く一作で、毎年秋に展示される。横山大観らの近代日本画の他にも、院展作家を中心とした現代日本画、北大路魯山人の陶芸や書画、さらに童画、木彫、漆芸などの魅力的な作品を所蔵、公開している。
日本庭園は枯山水庭、白砂青松庭、苔庭、生の額絵など多様な見どころがある。これらの庭園は足立全康による「庭園もまた一 幅の絵画である」という言葉に基づき、その想いと庭への情熱を伝えている。美術館としては全国でも珍しい庭園部があり、専属庭師が365日庭園を管理している。
館内には茶室や喫茶室もあり、目の前に広がる庭園を楽しみながら落ち着いた時間を過ごせる。
日本庭園は枯山水庭、白砂青松庭、苔庭、生の額絵など多様な見どころがある。これらの庭園は足立全康による「庭園もまた一 幅の絵画である」という言葉に基づき、その想いと庭への情熱を伝えている。美術館としては全国でも珍しい庭園部があり、専属庭師が365日庭園を管理している。
館内には茶室や喫茶室もあり、目の前に広がる庭園を楽しみながら落ち着いた時間を過ごせる。
補足情報
*足立全康:1899(明治32)年2月、島根県安来市古川町(現足立美術館所在地)に生まれる。尋常小学校卒業後、家業の農業を手伝う。15歳で木炭商を手がけたのをはじめ、主に大阪を本拠地として不動産や繊維関係など、様々な事業を興した。かたわら、近代日本画などを収集して1970(昭和45)年に財団法人足立美術館を設立。1990(平成2)年没。
*横山大観:1868(明治元)~1958(昭和33)年。日本画家。水戸の生まれ。本名、秀麿。岡倉天心の指導のもと、日本美術院の創立に参加。朦朧体(もうろうたい)とよばれる画風を試みるなど、近代の日本画壇に大きな足跡を残した。第1回文化勲章受章。
*魯山人館:2020(令和2)年4月に開館50周年を記念してオープンした。
*日本一:アメリカの日本庭園専門誌「Sukiya Living Magazine: The Journal of Japanese Gardening」(数寄屋リビングマガジン/ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング)が発表している「日本庭園ランキング」において、2003(平成15)年の実施から連続して、日本国内の候補地の中から「庭園日本一」に選ばれている。
*横山大観:1868(明治元)~1958(昭和33)年。日本画家。水戸の生まれ。本名、秀麿。岡倉天心の指導のもと、日本美術院の創立に参加。朦朧体(もうろうたい)とよばれる画風を試みるなど、近代の日本画壇に大きな足跡を残した。第1回文化勲章受章。
*魯山人館:2020(令和2)年4月に開館50周年を記念してオープンした。
*日本一:アメリカの日本庭園専門誌「Sukiya Living Magazine: The Journal of Japanese Gardening」(数寄屋リビングマガジン/ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング)が発表している「日本庭園ランキング」において、2003(平成15)年の実施から連続して、日本国内の候補地の中から「庭園日本一」に選ばれている。
関連リンク | 足立美術館(WEBサイト) |
---|---|
参考文献 | 足立美術館(WEBサイト) |
2024年02月現在
※交通アクセスや料金等に関する情報は、関連リンクをご覧ください。