国賀海岸くにがかいがん

西ノ島の西面、13km余りの海岸一帯をいう。粗面玄武岩の溶岩台地が海食され、断崖・岩礁・洞窟が絶妙の造形美をみせ、隠岐の代表的な景勝地になっている。
 その中心になる摩天崖(まてんがい)は、実に257mもの大断崖で、海に突きささるかのように垂直にそそり立っている。さらに、海にせり出た巨岩が海食されてできた大石門・通天橋(つうてんきょう)、海食洞の典型といわれる明暗(あけくれ)の岩屋*、ささくれだった岩肌の岩壁・鬼ガ城など、変化に富んだ景観がつづく。
 また、一帯は海中公園にも指定されている。一方、海岸の荒々しさとは対照的に、摩天崖の上は一面緑の草原で、牛馬が放牧され牧歌的な風景である。探勝は定期遊覧船を利用するが、海岸沿いに遊歩道を歩くのもよい。
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みどころ

隠岐諸島の中では最も有名と言っても過言ではないダイナミックな景勝地であり、連なるような奇岩を有する景観は圧巻である。対照的に牛馬が放たれた牧草地が広がり、のどかな風景を作っている。
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補足情報

*明暗の岩屋:延長200mに及ぶ2条の細長い洞窟。1つは断層に沿い、1つは岩脈に沿って中ほどで交差し、船で入ってみるとはっきり明暗2つの部分に分かれて見えるのでこの名が付いた。定期遊覧船で見学できる。