御嶽山
乗鞍火山帯の南端、長野・岐阜の県境にそびえる独立峰の活火山である。北アルプスに含まれてはいるが、独立峰として我が国最大級の山頂の広がり、裾野を持っている。最高峰の剣ヶ峰を中心に、継子(ままこ)岳・摩利支天(まりしてん)・継母(ままはは)岳が並び、一ノ池、二ノ池、火口原である賽の河原、さらに北へ三・四・五ノ池の噴火口跡がある。
荘厳なその姿は古くから山岳信仰の対象であり、剣ヶ峰には御嶽神社奥社が祀られている。その歴史は奈良時代に始まり、1874年(明治7)年からは女性も登れるようになり、今では一般の登山者に混じって「六根清浄(ろっこんしょうじょう)」を唱える信者の列がつづく。
1979(昭和54)年10月には有史以降初めて噴火活動を開始、2014(平成26)年9月に火山噴火を起こし58名の死者5名の行方不明者が出た。2019(令和元)年12月現在、噴火警戒レベルは1で、火口周辺は立ち入り禁止になっている。
名前は全国に広がる御嶽山(みたけさん)の中でも他に比較にならないほど大きいので「王御嶽(おうみたけ)」から「おんたけ」になったのではともいわれている。
成因は主に安山岩からなる複式コニーデ型。洪積世に次々と爆発を起こし、現在の複雑な山容を形作っている。標高は、剣ヶ峰3,067m、継子岳2,859m、摩利支天2,959m、継母岳2,867m。
荘厳なその姿は古くから山岳信仰の対象であり、剣ヶ峰には御嶽神社奥社が祀られている。その歴史は奈良時代に始まり、1874年(明治7)年からは女性も登れるようになり、今では一般の登山者に混じって「六根清浄(ろっこんしょうじょう)」を唱える信者の列がつづく。
1979(昭和54)年10月には有史以降初めて噴火活動を開始、2014(平成26)年9月に火山噴火を起こし58名の死者5名の行方不明者が出た。2019(令和元)年12月現在、噴火警戒レベルは1で、火口周辺は立ち入り禁止になっている。
名前は全国に広がる御嶽山(みたけさん)の中でも他に比較にならないほど大きいので「王御嶽(おうみたけ)」から「おんたけ」になったのではともいわれている。
成因は主に安山岩からなる複式コニーデ型。洪積世に次々と爆発を起こし、現在の複雑な山容を形作っている。標高は、剣ヶ峰3,067m、継子岳2,859m、摩利支天2,959m、継母岳2,867m。
みどころ
御嶽山信仰*は古く三岳・王滝には御嶽神社、登山道には多くの神社・霊神碑、山頂部には奥社がある。今でも信仰登山が盛んで信州の低山や峠にはよく御嶽山遥拝碑が建っている。また有名な「木曽節」*で「御嶽(おんたけさん)は・・・」と歌われており、地元に愛されていることがよく分かる。
山頂周辺には二ノ池、三ノ池など火口原にあり、稜線から美しい姿が俯瞰できる。
また山頂からは独立峰ゆえに360度の展望。中央アルプス、南アルプスの景観は横から見えるパノラマで、乗鞍岳をはじめとする北アルプスは縦列状に重なり合って見ることができる。
御嶽の独立峰として美しい姿は、開田高原の樹林帯と裾野の広さ、山体の巨大さが迫力ある姿を望むことができる。開田高原は高冷地故にソバの栽培が盛んで蕎麦を食べる楽しみもある。また一時絶滅の危機にあった木曽馬を町内の牧場で見ることができる。
江戸時代、中山道のある鳥居峠を歩いてこの峠を越えるとき、見える御嶽の姿を見て、人々は感激したという。(林 清)
山頂周辺には二ノ池、三ノ池など火口原にあり、稜線から美しい姿が俯瞰できる。
また山頂からは独立峰ゆえに360度の展望。中央アルプス、南アルプスの景観は横から見えるパノラマで、乗鞍岳をはじめとする北アルプスは縦列状に重なり合って見ることができる。
御嶽の独立峰として美しい姿は、開田高原の樹林帯と裾野の広さ、山体の巨大さが迫力ある姿を望むことができる。開田高原は高冷地故にソバの栽培が盛んで蕎麦を食べる楽しみもある。また一時絶滅の危機にあった木曽馬を町内の牧場で見ることができる。
江戸時代、中山道のある鳥居峠を歩いてこの峠を越えるとき、見える御嶽の姿を見て、人々は感激したという。(林 清)
補足情報
*御嶽山信仰:高山峻岳に神が宿るという山岳信仰で、富士山・白山・立山・御嶽山がその代表である。御嶽山は尾張藩の森林保護政策のため登山が禁止されていたが、寛政年間(1789~1801年)に禁が解かれ、以後、御嶽信仰は全国に広まった。
*木曽節:「木曽のナー・なかのりさん・木曽の御嶽ナンチャラホイ・夏でも寒いヨイヨイヨイ」のなじみ深い歌詞で知られる木曽谷の民謡である。なかのりさんは、いかだ流しの仲乗りさんを指すとか、馬の鞍に3人で乗る時の中央の人であるとか、様々な説がある。この歌に合わせて踊る木曽踊りは、古い歴史をもち、今も木曽町福島を中心に、木曽谷で盆踊りとして踊られている。
*木曽節:「木曽のナー・なかのりさん・木曽の御嶽ナンチャラホイ・夏でも寒いヨイヨイヨイ」のなじみ深い歌詞で知られる木曽谷の民謡である。なかのりさんは、いかだ流しの仲乗りさんを指すとか、馬の鞍に3人で乗る時の中央の人であるとか、様々な説がある。この歌に合わせて踊る木曽踊りは、古い歴史をもち、今も木曽町福島を中心に、木曽谷で盆踊りとして踊られている。
関連リンク | 木曽おんたけ観光局(一般社団法人木曽おんたけ観光局)(WEBサイト) |
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参考文献 |
木曽おんたけ観光局(一般社団法人木曽おんたけ観光局)(WEBサイト) 「信州山岳ガイド」(信濃毎日新聞社)(WEBサイト) 「日本アルプス登山ルートガイド」(WEBサイト) 「甲信越百名山」 山と渓谷社 信州ふるさと120山 信濃毎日新聞社 |
2022年09月現在
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