木曽町は、長野県南西部にある町。松本市、塩尻市、伊那市、上松町、木祖村、王滝村、宮田村と、岐阜県高山市、下呂市に接する。西に御嶽山がそびえ、その東麓に開田高原が広がり、南東には駒ヶ岳がそびえる。この間を南流する木曽川の谷底に民家が密集し、平坦地は少ない。JR中央本線、国道19号、361号が通じる。
 稲作と野菜、ソバの栽培のほか畜産がさかんであり、食品加工なども行われている。
 日義地区は木曽義仲挙兵の地と伝え、義仲の居館跡や旗上八幡宮、徳音寺などの伝承遺跡が多い。福島は木曽谷の中心地で、中世には木曽氏が居館を築き、興禅寺には木曽氏代々の墓がある。江戸時代、福島に木曽代官山村氏が居館を構えて木曽(幕府領、のち尾張藩領)を支配。飛騨道、高山道の追分でもあった中山道福島宿は、木曽十一宿中もっとも栄えた。福島馬市でも知られ、福島関(跡地は国指定史跡)も設けられていた。街道沿いの八沢は現代にも繋がる木曽漆器発祥の地。
 町域の南端近く、王滝川を堰き止めた牧尾ダムがある。関所跡の近くに島崎藤村の小説『家』のモデルになった高瀬家が現存。木曽馬の産地で知られる開田高原には「木曽馬の里」がある。駒ヶ岳山麓の木曽駒高原は別荘地やゴルフ場、オートキャンプ場として開発されている。また御嶽山麓は冬季にスキー場が開設される。

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御嶽山の写真

御嶽山 (長野県 木曽町 / 長野県 王滝村 )

乗鞍火山帯の南端、長野・岐阜の県境にそびえる独立峰の活火山である。北アルプスに含まれてはいるが、独立峰として我が国最大級の山頂の広がり、裾野を持っている。最高峰の剣ヶ峰を中心に、継子(ままこ)岳・摩利支天(まりしてん)・継母(ままはは)岳が並び、一ノ池、二ノ池、火口原である賽の河原、さらに北へ三・四・五ノ池の噴火口...