聖岳ひじりだけ

長野県と静岡県の県境にあり、日本アルプス中で最も南にある3,000m峰である。登山口は長野県側では飯田市の遠山郷奥の易老渡先、便ヶ島からと、静岡県大井川上流の椹島からとがあるが、いずれも山深く3泊は見ておきたい。
 宗教的な山名だが、語源はヘズル、肘を曲げたようなうねうねした川のヒジリ沢からか、登山道がまがりくねって登ることからなどによるという。
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みどころ

奥深いこの山は高潔な名であり、台地状の山体に崇高な感じが漂う。
 南アルプスの中で3,000mを超える山としては最南端にある山。前聖と聖岳の間のなだらかな稜線が特徴的で、変形した台形の形状は、登山者の記憶にいつまでも残るだろう。(林 清)
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補足情報

*登山口の便ヶ島から約8km手前に芝沢ゲートがあり、車両はここまで。徒歩での通行は可能。