福井県立恐竜博物館ふくいけんりつきょうりゅうはくぶつかん

福井県立恐竜博物館は、恐竜を中心とする地質・古生物学博物館として、2000(平成12)年に開館した。この4,500m2の広大な展示室には44体の恐竜全身骨格をはじめとする千数百点の標本、大型復元ジオラマや映像がある。
 1階の「恐竜の世界」ゾーンは展示のメインで、恐竜全身骨格を展示している「恐竜の世界」、「恐竜のからだとくらし」、対面スクリーンの「ダイノシアター」、ジオラマ「中国四川省の恐竜たち」、「日本とアジアの恐竜」などのコーナーがある。「日本とアジアの恐竜」のコーナーには、1989(昭和64・平成元)年から実施している発掘調査で発見されたフクイラプトルを含む5体の骨化石も展示。1階にはほかに「地球の科学」ゾーンがあり、恐竜などの生命を生み出し、我々に恩恵を与えてくれる地球を科学的に見るコーナーになっている。2階は「生命の歴史」ゾーンとなっており、生命の誕生から人類の出現までを、多様な標本と復元模型、図や解説を交えて展示するとともに、巨大な恐竜の系統樹や恐竜から鳥への進化についても展示されている。
 ほかに、1階に化石クリーニング室、3階に映画館(講堂)がある。
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みどころ

展示されている44体の恐竜全身骨格のうち、カマラサウルスなど10体は、実物の骨を用いて組み上げられている。カマラサウルスは、アメリカ・ワイオミング州で発掘され、約3年半かけて当博物館でクリーニング作業を行い、9割以上が実物化石で組み上げられており、2013(平成25)年3月から常設展示をしている。(溝尾 良隆)
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補足情報

*5種類の新種の恐竜化石とその発掘現場は、国の天然記念物に指定されている。
関連リンク 福井県立恐竜博物館(WEBサイト)
参考文献 福井県立恐竜博物館(WEBサイト)

2022年06月現在

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