勝山市は、福井県の東北部に位置し、東南は大野市に、西南は福井市、北西に坂井市、永平寺町、北は石川県加賀市、小松市、白山市と接する。市の周辺は1,000m級の山々に囲まれ、市街地は九頭竜川の流れに沿って形成された河岸段丘に位置する。
 明治以来の地場産業である繊維産業を基幹産業とした商工業と、古くから農林業が盛んである。
 えちぜん鉄道勝山永平寺線、国道157号、416号が通じる。
 現市街は、1580(天正8)年に柴田勝安が村岡山の城を移したのに始まり、1691(元禄4)年以降は勝山藩、小笠原氏2万2,700石の城下町であった。1月の年の市や2月の左義長は当時のにぎわいをいまに伝える。
 市街南東方、女神川旧扇状地の平泉寺は奈良時代に泰澄が開いた白山登拝の基地越前馬場で、1574(天正2)年、一向一揆勢により焼き討ちされるまで、広大な寺領と僧兵をもち、奥越の一大勢力であった。現在は白山神社と旧玄成院庭園(国指定名勝)が残り、白山平泉寺旧境内として国の史跡に指定されている。
 また、恐竜化石の宝庫として全国的に知られており、長尾山総合公園内には世界有数の規模を誇る「福井県立恐竜博物館」には、多くの観光客が訪れる。

観光資源一覧

越前おろしそばの写真

写真提供:公益社団法人福井県観光連盟

越前おろしそば (福井県 福井市 / 福井県 大野市 / 福井県 勝山市 / 福井県 鯖江市 / 福井県 他 )

福井県嶺北地方で主に食されるソバ。福井県のソバの歴史は、戦国武将朝倉孝景が兵糧として栽培させたのが始まりと言われる。当時は醤油やだし汁がなかったので、蕎麦掻のようにして食べた。その後、1601(慶長6)年に福井藩家老本多富正が麺状のソバを伝え、大根おろしを添える食べ方が始まった。現在のソバに大根おろし、鰹の削り節、きざみ...

平泉寺白山神社(白山平泉寺)の写真

平泉寺白山神社(白山平泉寺) (福井県 勝山市 )

勝山の東南約4kmの山腹、白山神社の境内の一帯はかつて中世に隆盛を誇った天台宗平泉寺のあったところである。寺跡周辺は源平時代に城として利用されたこともあり、「白山平泉寺城跡」として史跡に指定されている。  白山神社は養老年間(717~724年)、泰澄*の草創と伝えられ、平泉寺はその別当寺として修験僧多数を擁して繁栄し、室町前...

勝山左義長まつりの写真

写真提供:勝山市

勝山左義長まつり (福井県 勝山市 )

地元では「さぎっちょ」と呼ぶ。左義長*は古く平安朝の頃から正月に行われた行事のひとつで、全国で行われる小正月(1月15日)火祭りである。  勝山左義長は、1691(元禄4)年、小笠原公入封以来300年余の歴史を誇り、2月の最終土日、各町内に数基の櫓を立て、赤い長襦袢を着用し太鼓をたたきながら、三味線、笛、鉦の囃子に乗って「蝶よ...

福井県立恐竜博物館の写真

福井県立恐竜博物館 (福井県 勝山市 )

福井県立恐竜博物館は、恐竜を中心とする地質・古生物学博物館として、2000(平成12)年に開館した。この4,500m2の広大な展示室には44体の恐竜全身骨格をはじめとする千数百点の標本、大型復元ジオラマや映像がある。  1階の「恐竜の世界」ゾーンは展示のメインで、恐竜全身骨格を展示している「恐竜の世界」、「恐竜のからだと...