八海山はっかいさん

標高1,778m。JR上越線の六日町駅と浦佐駅の途中の車窓から、岩塊を積み上げたように鋸の目状のゴツゴツした山容を見せる。八海山は薬師岳・大日岳・入道岳(最高峰)の総称。岩場が多く、山頂付近は八ツ峰とも呼ばれる。古くから信仰を集めてきた山で、山麓三地区にはそれぞれ八海山神社里宮がある。六合目女人堂は、女人禁制の時代、女性はここから山頂を遙拝して下山した。八合目薬師岳には多くの石仏がある。八ツ峰最後の岸壁である大日岳は奥の院と呼ばれ、天照大神と八海大明神が祀られている。
 春秋の火渡り神事は多くの信者で賑わう。八海山スキー場から4合目近くまでロープウエーを利用できる。ここから薬師岳、八ツ峰を望むことができる。
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みどころ

深田久弥は「古来修験道の山はたいてい岩山であって、その険阻な箇所に鎖や鉄梯子をとりつけ、登拝者の肝を寒からしめる所に・・・」「八海山は・・・恐怖の度合いにおいては、全国一かもしれない」と述べている(「日本百名山」の「魚沼駒ケ岳」の中の一節)。修験者の気分になって時間をかけて、その厳しさを味わうことに挑戦しみてはどうだろうか。(溝尾 良隆)
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補足情報

*登山コースは多数あるがロープウェーで4合目まで行けるロープウェーコースが一般的。大日岳山頂まで3時間半、下り約2時間半で可能。
関連リンク 南魚沼市観光サイト(南魚沼市)(WEBサイト)
関連図書 深田久弥著『日本百名山』新潮社
参考文献 南魚沼市観光サイト(南魚沼市)(WEBサイト)
えちご南魚沼いいとこ自慢(一般社団法人南魚沼市観光協会)(WEBサイト)
『分県登山ガイド 新潟県の山』山と渓谷社、2018年
深田久弥著『日本百名山』新潮社

2022年08月現在

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