阿賀野川
阿賀野川は、福島・栃木両県の県境にある荒海山(標高1,581m)に源があり、新潟市北区松浜地先において980mの川幅で日本海へ流れ出る。長さ210kmは日本で10番目であるが、年間の総流出量は142億tで信濃川に次いで多い。阿賀野川という名は新潟県内に限られ、福島県では阿賀川(大川)と呼ばれる。豊富な水を利用して多くの水力発電所が建設され、約60基もあり、総最大出力420万kwに達して、信濃川に次ぐ。
かつて会津藩は日本海との交易を阿賀野川の舟運に頼ったが、ダム建設、そのほとんどは福島県側で、なかでも揚川ダムによって、会津地域から日本海までの舟航はまったく途絶えてしまった。
揚川ダムは本邦最大の水路式ダムである。しかし、信濃川のように分水がないので、下流域では水量が豊かに流れる。
かつて会津藩は日本海との交易を阿賀野川の舟運に頼ったが、ダム建設、そのほとんどは福島県側で、なかでも揚川ダムによって、会津地域から日本海までの舟航はまったく途絶えてしまった。
揚川ダムは本邦最大の水路式ダムである。しかし、信濃川のように分水がないので、下流域では水量が豊かに流れる。
みどころ
水量が信濃川に次いで多い阿賀野川は、分水がないので、信濃川よりたっぷりとした水量で河口まで流れる。その感じを阿賀野川ライン舟下りで味わうことができる。両岸の美しい景観も楽しむことができる阿賀野川ライン下りは、道の駅「阿賀の里」発着で周遊約40分で運行されている。(溝尾 良隆)
補足情報
*1965(昭和40)年に、第二水俣病(新潟水俣病)が発生したと発表された。昭和電工鹿瀬工場で使用されたメチルからの水銀が排水路を通じて阿賀野川に流出し、食物連鎖で魚類まで濃縮されて蓄積された。これらを捕獲し食べた結果、起こったのが新潟水俣病である。現在も未認定患者から訴訟が行われている。
関連リンク | きらり四季彩 阿賀野川(国土交通省北陸地方整備局阿賀野川河川事務所)(WEBサイト) |
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参考文献 |
きらり四季彩 阿賀野川(国土交通省北陸地方整備局阿賀野川河川事務所)(WEBサイト) 一般社団法人阿賀町観光協会(WEBサイト) にいがた観光ナビ(公益社団法人新潟県観光協会)(WEBサイト) 小倉紀雄、谷田一三、島谷幸宏編『図説 日本の河川』朝倉書店、2010年2月 |
2022年06月現在
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