佐潟さかた

佐潟は、新潟砂丘列間の低地に位置し、上流側の小さな上潟(うわかた)と、下流側の下潟(したかた)の、大小2つの潟から成り立つ淡水湖。潟の面積は43万6千m2、水深は平均1mと浅く、湖底は船底形をしている。外部からの流入河川はなく、周辺地域からの湧水と雨水で涵養されている。
 この地域は、国定公園第3種特別地域として、開発等が規制されている。佐潟はコハクチョウをはじめとする渡り鳥の集団渡来地として、国指定佐潟鳥獣保護区に指定されているほか、ラムサール条約湿地(76万m2)に登録されている。
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みどころ

新潟市街地から近く、来訪者も多い。自転車も利用できる散策路が下潟の周囲に整備されている。背後の角田山と一体となった美しい風景を形つくっている。(溝尾 良隆)
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補足情報

*佐潟では、650種以上の植物が記録されており、水際ではヨシやガマが生育している。佐潟は渡り鳥の越冬地としても知られ、代表的な水鳥として、コハクチョウ、マガン、コガモなどが挙げられ、近縁では2万羽を超えるガンカモ類が観察されることもある。湖面のほかヨシ原を含め、200種以上の鳥類が記録されている。