小滝川ヒスイ峡
大糸線小滝駅の西方、姫川の支流・小滝川の、明星山*の大岩壁が落ち込んだ河原が国の天然記念物「小滝川硬玉産地」である。硬玉とはヒスイのことで、一帯は小滝川ヒスイ峡とよばれる。日本随一のヒスイ産地と知られ、150mほどの河床には白色・緑色・紫色の硬玉が散在する。
1938(昭和13)年、日本で初めてヒスイの原石がここで発見されるまで、国内の遺跡から見つかるヒスイはすべて外国産と考えられていたが、ほとんどは糸魚川産であった。
1938(昭和13)年、日本で初めてヒスイの原石がここで発見されるまで、国内の遺跡から見つかるヒスイはすべて外国産と考えられていたが、ほとんどは糸魚川産であった。
みどころ
ヒスイ峡への直接の道路は閉鎖されることがあり、県道483号線から迂回し、明星山と「高浪の池」*とが一体となった美しい景色を見ながら到着し、展望台から観察する。ヒスイの歴史は古く、万葉集の中に「沼(ぬ)名河の底なる玉、求めて得し玉かも、拾ひて得し玉かも………」とある。古代、糸魚川地方は沼川(ぬながわ)郷と呼ばれ、当時から沼川はヒスイの産地として知られていたと思われる。(溝尾 良隆)
補足情報
*明星山:標高1,188m。約3億年前に南の海にあったサンゴ礁が移動してできた石灰岩の山。小滝川ヒスイ峡にそそり立つ南壁は、約440mの高さがあり、上級者向けのロッククライミングも名所になっている。
*高浪の池:背後に明星山がそそり立つ、地すべりでできたせき止め池。水中に体長4mにも達する巨大な魚がいると目撃され「浪太郎」「翠(みどり)」と呼ばれている。
*糸魚川ジオパークは日本最初のユネスコ世界ジオパークに認定された。糸魚川市内には、ほかにジオサイトが23カ所存在する。
*高浪の池:背後に明星山がそそり立つ、地すべりでできたせき止め池。水中に体長4mにも達する巨大な魚がいると目撃され「浪太郎」「翠(みどり)」と呼ばれている。
*糸魚川ジオパークは日本最初のユネスコ世界ジオパークに認定された。糸魚川市内には、ほかにジオサイトが23カ所存在する。
関連リンク | 糸魚川観光ガイド(一般社団法人糸魚川市観光協会)(WEBサイト) |
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参考文献 |
糸魚川観光ガイド(一般社団法人糸魚川市観光協会)(WEBサイト) パンフレット「まずはココ!厳選糸魚川ジオパーク」(新潟県糸魚川地域振興局企画振興部) パンフレット「ヒーリングガーデン高浪の池とヒスイ峡」 パンフレット「小滝川ヒスイ峡」 |
2022年06月現在
※交通アクセスや料金等に関する情報は、関連リンクをご覧ください。