宿根木集落しゅくねぎしゅうらく

宿根木は、海岸段丘下の入り江に形成された集落である。集落は鎌倉時代から南北朝時代にかけて成立したと考えられる。江戸時代以降、宿根木は西廻り航路の寄港池として繁栄し、北前船の船主や船大工が集住し、一般の港町とは様相が異なっていた。
 宿根木の住居は、舟板を用いた独特な家が多く、かつては石置板葺で、全体に外観は質素であるが、内部は透明漆塗など豪華な仕上げがみられる。
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みどころ

海に向かって小ぢんまりとした家々が、肩を寄せ合うように仲良く宿根木の集落を形作っている。すり減った「世捨て小路」や舟形をした「三角家」が人気があり、船主の清九郎家、船大工の金子家とともに一般公開されている。(溝尾 良隆)
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補足情報

*「石」という字が軒下飾りにあるのは、北前船船頭の古民家。
関連リンク さど観光ナビ(一般社団法人佐渡観光交流機構)(WEBサイト)
参考文献 さど観光ナビ(一般社団法人佐渡観光交流機構)(WEBサイト)
新潟ロケーションガイド(新潟県フィルムコミッション協議会)(WEBサイト)
『歴史の町並 令和元年版』全国伝統的建造物群保存地区協議会
『新潟県の歴史散歩』山川出版、2009年

2022年06月現在

※交通アクセスや料金等に関する情報は、関連リンクをご覧ください。