誕生寺
日蓮聖人*の生まれた地であることを記念して建立された寺で、日蓮宗の大本山である。1276(建治2)年、日蓮の弟子日家上人が上総興津(かずさおきつ)城主佐久間兵庫守重偵(さくまひょうごのかみしげさだ)の助けを受け建立した。ところが、1498(明応7)年の地震の際に津波で流失し、鯛の浦(妙の浦)を望む地に再建されたが、1703(元禄16)年の地震及び津波により再び陥没した。その後、徳川光圀の加護を受けて現在地に再興し、小湊山誕生寺に改称した。しかし、1758(宝暦8)年の大火により、仁王門を残し全山を焼失した。1846(弘化3)年、49代日闡上人が現在の祖師堂*を再建した。その後、昭和から平成の時代にかけて諸堂を復興し、1992(平成4)年に落慶式を行った。
境内には、当寺で最も古い総門、祖師堂、本堂、誕生堂、仁王門、鐘楼、龍王堂、宝物館*、日蓮聖人御幼像などがある。
境内には、当寺で最も古い総門、祖師堂、本堂、誕生堂、仁王門、鐘楼、龍王堂、宝物館*、日蓮聖人御幼像などがある。
みどころ
仁王門を入ると、天保年間(1830~1844年)の建築という祖師堂が堂々としたたたずまいを見せる。大本山としての厳かな雰囲気に包まれるなか、祖師堂の手前にある柔和な表情の日蓮聖人の御幼像が印象に残る。
堂内特別公開時には、祖師堂や本堂の内部、有栖川家ゆかりの客殿などが公開されるので、必見である。(牧野 博明)
堂内特別公開時には、祖師堂や本堂の内部、有栖川家ゆかりの客殿などが公開されるので、必見である。(牧野 博明)
補足情報
*日蓮聖人:1222(貞応元)年2月16日に、小湊片海の地に降誕した。幼名を善日麿といい、12歳までこの地で暮らした。その後、清澄寺に移った。
*祖師堂:49代日闡上人が、10数年の歳月をかけ、1846(弘化3)年に建立した。18間4方の堂は52本の欅柱によって支えられている。中央客殿には日蓮聖人像が安置してある。
*宝物館:祖師堂に向かって右にあり、日蓮聖人御一代伝記画18枚の展示をはじめ、日蓮聖人御真筆、里見家・清正公・水戸光圀公の遺墨、明治御皇室よりの拝領品などが展示されている。
*祖師堂:49代日闡上人が、10数年の歳月をかけ、1846(弘化3)年に建立した。18間4方の堂は52本の欅柱によって支えられている。中央客殿には日蓮聖人像が安置してある。
*宝物館:祖師堂に向かって右にあり、日蓮聖人御一代伝記画18枚の展示をはじめ、日蓮聖人御真筆、里見家・清正公・水戸光圀公の遺墨、明治御皇室よりの拝領品などが展示されている。
関連リンク | 誕生寺(WEBサイト) |
---|---|
参考文献 | 誕生寺(WEBサイト) |
2020年04月現在
※交通アクセスや料金等に関する情報は、関連リンクをご覧ください。