首都圏外郭放水路しゅとけんがいかくほうすいろ

東武アーバンパークライン南桜井駅から車で約10分。首都圏を洪水から守るために、国土交通省が建設した世界最大級の地下河川「首都圏外郭放水路」。1993(平成5)年に着工し、2006(平成18)年に全区間の完成と全川供用開始。
 各河川から水を取り入れる流入施設及び立坑、地下放水路、調圧水槽、水を排出する排水機場等で構成されている。水が流れる地下放水路は、地下約50mの深さに、延長約6.3kmにわたって続く。断面の内径約10m。
 日本初の試みとして、国の防災施設を観光資源に育てる「民間運営見学システム」による社会実験(一般市民向けの見学会)を2018(平成30)年8月より開始(8月1日から12月26日まで)。この社会実験で得られたニーズや課題を踏まえ、“非公開だった施設を新たに開放”し、“深く体感できるよう3つの見学コースを設定”する等、新たな社会実験(第2弾)が2019(平成31)年3月23日より実施中。
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みどころ

首都圏外郭放水路の中でも、地下放水路から流れてきた水の勢いを弱め、スムーズに流すための巨大プールである調圧水槽は、象徴的な施設となっている。幅78m、長さ177mの地下空間には、高さ18mの柱が59本立ち並ぶ。その威厳ある姿は“防災地下神殿”とも称され、地下に広がる大きな空間とそこに林立する柱の太さに、ただただ圧倒される。
 更にこの調圧水槽を含め、巨大竪穴「第1立坑」通路や心臓部「ポンプ室」を新たに開放し、より深く体験できる選べる3コースの見学会を開催中。見学会の実施予定、所要時間、料金、予約方法については事前にホームページで確認したうえで、予約をすること。
関連リンク 首都圏外郭放水路(国土交通省江戸川河川事務所)(WEBサイト)
参考文献 首都圏外郭放水路(国土交通省江戸川河川事務所)(WEBサイト)

2020年04月現在

※交通アクセスや料金等に関する情報は、関連リンクをご覧ください。