草加松原そうかまつばら

1630(寛永7)年、草加に日光街道第二の宿駅が開かれ、その後草加宿の北に接する綾瀬川の西側に松並木が整備された。
 江戸時代の往時の面影を残す松並木となった。しかし、1970年代になると、排気ガスなどの影響で成木は70本にまで著しく減少し、それを憂えた市民が松並木保存会を結成して、松の保護や補植に取り組んだ結果、623本まで回復、1.5kmにわたって続く松並木となった。スカイツリー開業時にさらに補植し、その高さと同じ634本となっている。2014(平成26)年、「おくのほそ道の風景地」の一群に指定されて、国の名勝となった。
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みどころ

1.5kmにわたり松が切れ目なく立ち並ぶ姿は壮観である。並木の東側に流れる綾瀬川が、松に潤いを与えている。江戸時代の日光街道の姿をほうふつとさせる景観だ。
 松並木は、そのまま遊歩道として整備されており、途中「おくのほそ道」にちなんだ名称の矢立橋、百代橋が架けられている。これらの橋は太鼓橋となっていて、橋の上から松並木を俯瞰できるようになっている。ゆったりとした幅の広い歩道も、のんびりとした雰囲気を生んでいる。(溝尾 良隆)
関連リンク 草加市(WEBサイト)
参考文献 草加市(WEBサイト)
ガイドブック「日光街道 埼玉六宿」
朝日新聞記事(2015年12月19日)

2020年04月現在

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