草加市は、埼玉県の東南部に位置し、中川、綾瀬川下流域にひらけた都市で、南は東京都足立区に接する。
 中心市街地の草加は、江戸時代には奥州街道の宿場町及び市場町として栄えた。松尾芭蕉の紀行文「おくのほそ道」にもその名が登場する。市内では、全国に知られた「草加せんべい」をはじめ、皮革、浴衣染めといった特色ある伝統産業が受け継がれている。
 1960年代に工業団地が形成されて工場進出が著しくなり、製紙を中心に工業都市の性格を強めた。
 旧日光街道沿いに1.5キロの松並木が続く国指定名勝「おくの細道の風景地・草加松原」は、草加を代表する景観として親しまれている。

観光資源一覧

草加松原の写真

写真提供:草加市教育委員会

草加松原 (埼玉県 草加市 )

1630(寛永7)年、草加に日光街道第二の宿駅が開かれ、その後草加宿の北に接する綾瀬川の西側に松並木が整備された。  江戸時代の往時の面影を残す松並木となった。しかし、1970年代になると、排気ガスなどの影響で成木は70本にまで著しく減少し、それを憂えた市民が松並木保存会を結成して、松の保護や補植に取り組んだ結果、623本まで回...