子ノ権現天龍寺ねのごんげんてんりゅうじ

子ノ権現といわれるのは、子の年子の月子の日子の刻に生まれ、911(延喜11)年にこの地に天龍寺を開山した「子ノ聖」を高弟の恵聖上人が祀って天龍寺の境内に権現社の社殿を建立したことに始まる。天龍寺を子ノ権現社の管理をする別当寺とした。
 天龍寺の本尊は十一面観世音菩薩で、12年ごとの子の年には子ノ聖の尊像が開帳される。
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みどころ

足腰の保護と災難除けの霊場なので、力士、騎手、競輪選手などの信仰が厚い。子年の人、足腰の弱っている人に、特に人気のある寺である。重量2,000kgという巨大な鉄のわらじ、露座の仁王像、樹齢800年といわれる神木の二本杉などみるべきものは多い。
 見晴らしがよく、大宮のソニックシティから横浜のランドマークタワーまで眺望でき、冬場の晴れた日には、東京スカイツリーをはじめ、都心の高層ビル群、東京湾や筑波山が見渡せる。(溝尾 良隆)
参考文献 朝日新聞「沿線論評」(1972年1月18日)

2020年04月現在

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