鉢形城跡はちがたじょうあと

鉢形城は、荒川の断崖と深沢川の渓谷に囲まれた自然の要害の地に建てられた。戦国時代を代表する平山城であり、関東屈指の名城であった。築城には諸説あるが、1476(文明8)年に長尾景春が築いたとする説が有力。北条氏邦のときに現在の規模まで拡大された。しかし豊臣秀吉の天下統一が進み、1590(天正18)年、前田利家、上杉景勝らの大軍の攻撃を受け落城した。
 1995(平成7)年度から、保存整備のための発掘調査が進められていて、これまでに四脚門、笹曲輪、二の曲輪の一部、三の曲輪の一部を発掘し復元整備(四阿、池、土塁、馬出)が行われた。両曲輪の空堀は巨大である。園内に鉢形城歴史館が設けられた。
#

みどころ

整備がかなり進んでおり、戦国時代の屈指の城であったことが理解しやすくなった。それでもなお、規模が極めて大きいため、その全貌をつかむことは容易ではない。
 鉢形城歴史館では、鉢形城地形模型や復元された中世の櫓門を見ることができ、現地見学とあわせて訪れたい。(溝尾 良隆)
関連リンク 寄居町(WEBサイト)
参考文献 寄居町(WEBサイト)
パンフレット「史跡 鉢形城」

2020年04月現在

※交通アクセスや料金等に関する情報は、関連リンクをご覧ください。